バーレーン渡航前の推奨ワクチン

バーレーンは、中東に浮かぶ島国です。バーレーンへ渡航する際に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、摂取した食品や水からの感染が原因で発生するのが特徴で、特に衛生状態が悪い場所で感染することが多い病気です。
症状 の疾患は、高熱、極度の疲労、食欲不振、下痢、嘔吐、全身の倦怠感、そして時には黄疸を伴う症状などを引き起こし、感染後2~7週間で症状が現れ始めます。
ワクチンについて 予防するためには、食品や飲料水を適切に加熱し、食事の前には手洗いや消毒を行うこと、そして予防接種を受けることが効果的です。A型肝炎の予防接種は、1回目接種後の2回目は2週間~4週間後に接種して、2回目接種の6カ月後に3回目を接種します。
麻疹
感染経路 麻疹は、空気を通じて伝染しやすく、高い感染性を持つ病気です。感染は飛沫感染だけでなく、直接的な接触によっても起こる可能性があるため、警戒が必要です。
症状 主な症状には、皮膚の発疹、結膜炎、高温の発熱、咳などが挙げられます。肺炎や脳炎など、深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、特に注意が必要です。
ワクチンについて 予防策としては、ワクチンの接種が有効で、予防のためには2回接種します。2回の接種の間隔は4週間設けられています。
風疹
感染経路 風疹は、空気中の飛沫を介して伝染する感染性の高い病気です。
症状 この疾患の主な症状には、リンパ節の膨張、発疹、発熱が含まれますが、感染しても症状が現れないことがあり、診断が見落とされがちです。
ワクチンについて 風疹を予防するためには、ワクチン接種の履歴を確認し、必要に応じてワクチンを接種することが重要です。風疹ワクチンは2回接種する必要があり、1回目と2回目の接種の間隔は4週間です。
水痘
感染経路 水痘は空気を通じて広がる感染症です。水痘は、接触または飛沫によって感染する可能性があります。
症状 この病気の初期段階では、皮膚に赤い斑点が現れ、次第に水疱や膿疱が形成され、最終的には痂皮(かさぶた)が形成されて自然治癒に進みます。
ワクチンについて 水痘を予防するためには、2回のワクチン接種が必要です。2回目は、1回目の接種から4週間空けて接種します。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫や直接の接触を介して感染する可能性があり、一部の感染者では症状が現れないことが報告されています。
症状 よくある症状には、高温の発熱、咳、味覚の異常などが含まれ、特定の疾患を持つ人はより重症化する可能性が高いので注意が必要です。
ワクチンについて 予防策としては、ワクチンの接種が推奨されており、ワクチン接種の3回目以降は、3カ月空けることで接種できます。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、飛沫や物理的接触によって感染する感染性の高い疾患です。
症状 38度を超える高温の発熱、寒気、そして倦怠感などの全身症状などを引き起こします。インフルエンザは、肺炎をはじめとする深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、予防への意識が重要です。
ワクチンについて 予防のためにはワクチンの接種が有効なので、特に海外への渡航前には、ワクチン接種を受けることが勧められています。インフルエンザのワクチンの接種は、13歳以上は原則1回となっており、状況によっては2回の接種を勧められる可能性もあります。

ワクチン予約フォーム

各種ワクチン金額相場

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン・水痘・帯状疱疹ワクチン・新型コロナウイルス感染症ワクチン(mRNAワクチン)の接種が可能です。

バーレーン渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン 初回 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる
病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる
病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる
病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる
病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる

2回目接種までの間隔は、A型肝炎は2週間~4週間、麻疹・風疹・水痘・インフルエンザワクチンに関しては4週間、新型コロナウイルスのワクチンは3カ月必要です。上記の表のとおり、ワクチンによって2回目以降の接種日が異なります。バーレーンに渡航する際は、計画的なワクチンの接種計画を立てることが大切です。

 

ワクチン予約フォーム

バーレーンの基本情報

バーレーンは、中東にある小さな王国です。バーレーンの文化や通貨などの基本情報は、以下のとおりです。

国名 バーレーン王国(Kingdom of Bahrain) 言語 イスラム教
宗教 カトリック、プロテスタントなど
憲法で宗教の自由を保障している
気候 バーレーンは、冬は快適ですが、夏は長く高温になります。気温は、1年を通じて15°Cから38°Cに変化します。雨は滅多に降らず、晴天が続くのが特徴です。観光に最適な時期は、4月上旬〜5月中旬、10月中旬〜11月下旬までです
服装 1年を通じて気温が安定しているので、夏物の薄手の服装が最適です。女性は肌の露出やボディラインの出る服は着用しないように注意が必要です 通貨 バーレーン・ディナール
チップの習慣 バーレーンにはチップの習慣はありません。高級店などでは10%~15%程度のチップを支払います 文化 バーレーンは島国なので、新鮮な魚を使った料理が魅力です。男性はカントーラと呼ばれる白いローブと頭にグトゥラをかぶります。女性はアバヤと呼ばれる黒い衣装で肌の露出を控えます
時差情報 バーレーンは、-6時間(日本の方が6時間進んでいます) 治安情報 バーレーン 危険・スポット・広域情報

バーレーンの渡航情報

バーレーンに渡航する際は、パスポートとビザの取得が必要です。詳しい渡航情報をまとめました。

ビザ情報 バーレーンに渡航するためには、ビザの取得が必要です。ビザの取得方法は、現地に到着してから入国審査の窓口で申請・取得する方法と、出発72時間以上前にオンライン申請・取得する方法があります。現地でのビザ取得は現金支払いのみ対応しており、オンラインでの取得はクレジットカードのみ対応しています。詳しい手数料は、大使館に問い合わせが必要です。
パスポートの必要有効残存期間 6カ月以上の有効残存期間が望ましいです
入国カードの記入について 入国の際は、機内で配布される出入国カードと税関申告書の提出が必要です

入国に必要な手続き

バーレーンに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と関税検査の2つです。

必要なもの
バーレーン入国に必要なものは、以下のとおりです。

航空券
バーレーンと日本間の直行便はありません。ドーハやアブダビ、その他の中東やヨーロッパを経由してバーレーンに入国します。航空券は、旅行会社や専門会社などを介して事前に購入しておきましょう。


パスポート
パスポートの有効残存期間は、6カ月以上必要です。渡航前にパスポートの期限を確認し、必要に応じて更新手続きを済ませておくことが大切です。


必要な手続き
バーレーン入国に必要な手続きは以下のとおりです。

ビザ申請
ビザ申請は、バーレーンに入国してから空港窓口でビザを申請するVisa On Arrivalと、事前にオンラインで申請するe-Visaの2種類があります。e-Visaの申請には72時間以上の時間が必要になるため、余裕を持って申請手続きを済ませておきます。e-Visaはビザ手数料の他に、システム使用料として4.00バーレーン・ディナールが必要です。


入国審査
バーレーンに入国するためには、新型コロナウイルスのワクチン接種証明は不要になりました。16歳以上でICパスポートを所持している場合、スマートゲートを使って入国審査ができます。スマートゲートは、質問に回答し、顔認証を行います。


関税検査
バーレーンに入国する際、外貨の申告は不要です。持ち込みが禁止されているものは、麻薬・ポルノ関係・銃刀類で、パソコンなどの電子機器も審査の対象になることがあります。


検疫検査
2024年2月現在、バーレーンに入国する際に新型コロナワクチン接種証明書や陰性証明書の提出は不要です。植物検疫の他に、種苗法による輸出制限、ワシントン条約やバーレーンの他の法令などにより輸出入が制限されているものは持ち込みできません。


出国に必要な手続き

バーレーンを出国する際は、余裕を持って空港に到着しておくとゆっくり手続きができます。

必要なもの
バーレーン出国に必要なものは、以下のとおりです。

航空券
航空会社の窓口で、航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。帰国の際も中東やヨーロッパを経由して日本に入国します。


パスポート
航空会社の窓口で、帰路の搭乗券を受け取る際に、係員にパスポートを提示します。


必要な手続き
バーレーン出国に必要な手続きは以下のとおりです。

セキュリティチェック
バーレーン出国の際は、セキュリティ・チェックを行います。バーレーンはセキュリティが特に厳しいという情報はありませんが、係員の指示に従って進めます。


関税検査
バーレーンから出国する際は、外貨の申告は不要です。関税検査について詳しく確認したい場合は、バーレーン大使館に直接問い合わせが必要です。


Visit Japan Webの準備
バーレーンから日本へ入国する際は、オンライン上で入国審査などの手続きを簡略化できる、Visit Japan Webで事前手続きするのがおすすめです。出国前に必要事項の登録を済ませ、登録完了後に発行される二次元コードを日本の入国審査官へ提示すると、入国審査を早く進められます


Q&A

よくある質問

バーレーンでかかりやすい病気は何ですか?
外務省は、バーレーンへ渡航する際に、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどのワクチン接種を推奨しています。特別な風土病もなく、マラリアの汚染地域もありません。
バーレーンに入国するのにワクチン証明書は必要ですか?
2024年2月現在、バーレーンに入国する際に新型コロナワクチン接種証明書や陰性証明書などの提出は必要ありません。入国条件は、変更されることもあるので、渡航の前には在京バーレーン大使館や利用する航空会社などに確認しましょう。
バーレーンへは日本からどう渡航すればいいですか?
日本からバーレーンへの直行便はありません。ドーハやアブダビなど、中東やヨーロッパを経由して入国します。
バーレーンで注意すべきことは何ですか?
外務省は、2024年2月現在、バーレーン全土の危険レベルをレベル1の十分注意してくださいに設定しています。シーア派住民居住区で若者の過激派と治安部隊の衝突がありました。また、2021年には爆弾テロの未遂事件も発生しています。
バーレーンでは英語が通じますか?
バーレーンの公用語はアラビア語ですが、多くの地域で英語を使えます。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

お役立ちコラム

更新日:2024.02.29

海外旅行の持ち物リスト!必需品とあったらいいもの

更新日:2024.02.29

海外で病気になったら?なる前に知っておく・準備しておくべきこと

更新日:2024.02.29

海外旅行で考えられる主な危険・リスクと、それへの対策リスト

更新日:2024.02.29

海外に薬を持ち込みできる?おすすめの薬などもご紹介

更新日:2024.02.29

海外旅行に行くのに必要な手続きは?行く前に要チェック

更新日:2024.02.29

海外出張の際に必要な持ち物リスト。持って行った方が良いものは?

Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

ワクチン予約フォーム