オーストラリア渡航前の推奨ワクチン
キャンベラが首都のオーストラリア連邦は、インド洋と太平洋に囲まれた自然豊かな国です。オセアニアに分類される豪州で、接種が望ましいワクチンは、麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザの5種類です。
- 麻疹
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感染経路 麻疹は、ウイルスの中でも感染力が非常に強い感染症です。飛沫や接触はもちろん、同じ空間にいるだけでも感染することがあります。 症状 麻疹の主な症状は、発熱や鼻水の他、目の充血や口腔粘膜に発心が見られます。 ワクチンについて ワクチン接種回数は2回です。4週間の間隔で接種をします。
- 風疹
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感染経路 風疹は、発熱、発心が特徴の急性の発疹性感染症です。主な感染経路は、くしゃみや咳に含まれたウイルスを吸い込む飛沫感染ですが、粘膜に触れる接触感染もあります。 症状 高熱・咳・鼻水が数日間続き、体中に赤い発疹が見られます。 ワクチンについて ワクチン接種は、2回です。初回と2回目の間隔を4週間空けて行います。
- 水痘
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感染経路 水痘は、みずぼうそうのことで水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。空気感染・飛沫感染・接触感染が感染経路です。 症状 主な症状は頭・腹部を中心に赤い発疹が見られます。発熱が出るケースもありますが、ないこともあります。 ワクチンについて ワクチン接種は、生後12カ月から36カ月に至るまでの2回です。1回目の接種は生後12カ月から15カ月の間、2回目は1回目の接種から3カ月以上空けて行います。
- 新型コロナウイルス
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感染経路 新型コロナウイルスは、空気感染、飛沫感染、接触感染の感染経路で感染します。 症状 新型コロナウイルスに感染すると、高熱をはじめと、疲労感や倦怠感、味覚障害が現れます。風邪との見分けがつきにくいのが特徴です。 ワクチンについて 持病がある方は重症化リスクがあり、ワクチン接種が重要になってきます。3回目以降のワクチン接種は、前回のワクチン接種から3カ月を空ける必要があります。
- インフルエンザ
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感染経路 インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症です。 症状 1日〜3日程度の潜伏期間を経た後、悪寒・発熱・頭痛・全身倦怠感などが見られます。免疫力が低下している患者、呼吸器や循環器に慢性疾患を持つ患者は重症化リスクがあり、入院や死亡の可能性が高まります。 ワクチンについて インフルエンザワクチンは2回接種する必要があり、2回目の接種は1回目から4週間後です。
各種ワクチン金額相場
オーストラリアへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、このとおりです。
ワクチン名 | 相場価格/回 |
---|---|
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン | 1万円前後/回 |
水痘・帯状疱疹ワクチン | 5,000〜1万円/回 |
新型コロナ(mRNA)ワクチン | 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回 |
インフルエンザワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
当クリニックでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン・水痘・帯状疱疹ワクチン・新型コロナ(mRNA)ワクチン・インフルエンザワクチンを取り扱っております。インフルエンザワクチンについては、ご予約をお受けしておりません。
オーストラリア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 4週間 | 3ヶ月 |
---|---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | |
水痘・ 帯状疱疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | |
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | 1回目 | 2回目 | |
インフルエンザ | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 4週間 | 2回目 |
3カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
水痘・ 帯状疱疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 4週間 | 2回目 |
3カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 4週間 | |
3カ月 | 2回目 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
インフルエンザ | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 4週間 | 2回目 |
3カ月 |
閉じる
2回目の接種までの間隔は、麻疹・風疹・水痘・ 帯状疱疹・インフルエンザで4週間、新型コロナウイルスのワクチンは3カ月です。ワクチンによって待機期間が異なるため、計画的に進めることが大切です。
オーストラリアの基本情報
自然溢れるオーストラリアは、オセアニアにある国です。日本と季節が逆となっているものの、時差はほとんどありません。タイムゾーンが国内に3つあり、州によってはサマータイムがあります。オーストラリアの基本情報は、このとおりです。
国名 | オーストラリア連邦 (Commonwealth of Australia) | 言語 | 主として英語 |
---|---|---|---|
宗教 | 主にキリスト教 | 気候 | 四季は日本とは逆ですが、温帯の南部は比較的四季がはっきりとしています。内陸部は砂漠性気候となっています |
服装 | 日本と同じように長袖・長ズボン、半袖・半ズボンと同じように用意しておきましょう | 通貨 | オーストラリア・ドル |
チップの習慣 | 基本的にチップを支払う習慣はありません | 文化 | 17時から18時にはお店が閉まるため、余裕を持った行動が重要です。特定の曜日のみ、遅くまでお店が空いています |
時差情報 | 首都のキャンベラは、+2時間(日本の方が2時間遅くなっています) | 治安情報 | オーストラリア 危険・スポット・広域情報 |
オーストラリアの渡航情報
オーストラリアに渡航する際、全ての渡航者にはビザの所有が義務付けられています。ただし、3カ月以内の観光・商用であれば、審査は免除されます。
ビザ情報 | オーストラリアに入国する全ての渡航者には、ビザの所有が義務付けられています。 ただし、3カ月内の観光・商用を目的とした滞在は、審査は免除されます |
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パスポートの必要有効残存期間 | 6カ月以上の有効残存期間が必要です |
入国カードの記入について | パッセンジャーカードへ個人詳細の記入が必要です(イミグレーション審査に使用されます) |
オーストラリア入国に必要な手続き
オーストラリアに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査の2つです。
必要なもの(航空券、パスポートなど)
航空券
オーストラリアと日本間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して購入をします。
パスポート
オーストラリアへの入国にあたって、パスポートは6カ月以上の有効残存期間が必要です。
ETA(電子渡航許可)の申請
3カ月以内の観光目的の場合、査証は免除されます。しかし、渡航前にオーストラリアETAアプリを通した、ETAの申請が必要です。
必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)
ビザ申請
オーストラリアに入国する全ての渡航者には、ビザの所持が義務付けられています。ビザの種類は、滞在日数や渡航目的で異なります。日本のパスポート保有者の場合で出張・業務・観光でオーストラリアを訪れる場合は、オーストラリアETAよりETA申請が可能です。また、90日以内の滞在であれば、ビザは不要ですが、ETA申請は必要となります。その他の理由でオーストラリアに入国、90日以上の滞在は、事前にビザの種類の確認が必要になります。
入国審査
オーストラリアの入国審査では、滞在目的や目的を回答します。実際に手荷物検査が行われることもあり、このときに持ち込み禁止のものを所持していれば入国ビザの取り消される可能性もあります。処罰の対象となれば3カ月間のビザ取得が不可能となるため、入念なチェックが必要です。なお、eパスポート保持者で16歳以上であれば、ePassport self service(スマートゲート)で手続きが可能です。
税関検査
オーストラリアの税関検査では、国境警備隊に入国カードを渡します。このときに持ち込むものを申告しないと、罰則が科せられる可能性があります。したがって、商事に申告するようにしましょう。ステロイドや武器、薬物などの持ち込みは禁止されています。
オーストラリア出国に必要な手続き
国際線の出国は、2時間前と余裕を持って行いましょう。オーストラリアの出国時は、パスポートと搭乗券の提示だけです。
必要なもの(航空券、パスポートなど)
航空券
帰路に利用する航空会社に、パスポートと航空券を提示し、飛行機の搭乗券を受け取ります。
パスポート
航空会社のカウンターで搭乗券を受け取るときに、パスポートの提示が必要です。
必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)
搭乗手続き
利用する航空会社のカウンターにパスポートと航空券を提示し、搭乗券を受け取ります。さらに、機内に持ち込む荷物以外を提出します。また、日本のパスポート保有者は、スマートゲートの利用が可能です。スマートゲートを使う場合は、ゲートにてパスポートを読み込ませ、顔写真との照合を行ってください。注意点として、eパスポートを所有していない場合、スマートゲートの利用はできません。
税関手続き
入国時に申告をした場合は、申告書の控えとパスポートを提示して、荷物の審査をします。受託手荷物料を超過している場合、バッキングして調整する他、超過料金を支払う必要があります。
出国手続き
オーストラリアでは、出国カードが廃止されています。そのため、パスポートと搭乗券の提示で手続きが完了します。手続き完了後は、搭乗ゲートに向かい、航空券とパスポートの提示をして搭乗してください。
Q&A
よくある質問
- オーストラリアの入国には新型コロナワクチンの接種は義務化されていますか?
- 2022年7月6日にオーストラリア連邦政府は、全ての渡航者に対する新型コロナワクチンの接種要件を廃止しています。
- オーストラリアに入国する際に新型コロナウイルスの隔離措置はありますか?
- オーストラリアに入国する際の、 隔離措置などは不要です。
- オーストラリアに入国するのに必要なものはなんですか?
- オーストラリアに入国する場合、パスポートと航空券、ビザが必要です。
- オーストラリアに入国する際、新型コロナワクチン接種の証明書の提示は必要ですか?
- 2022年7月6日に新型コロナワクチンの接種要件が廃止されたことから、各種証明書の提示は不要となりました。
- オーストラリアに入国する際にワクチンを接種するべきですか?
- オーストラリアに入国する際のワクチンは不要ですが、麻疹・風疹・水痘・ 帯状疱疹・新型コロナウイルス感染症・インフルエンザの接種が推奨されています。
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各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
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海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。