アンゴラ渡航前の推奨ワクチン

アンゴラへの渡航前に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎、B型肝炎、ポリオ、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、主に加熱処理がされていない食べ物を介して伝播する感染症で、アジア、アフリカ、中南米などの地域でよく見られる疾患です。
症状 感染後、2~7週間の潜伏期間を経て、発熱、倦怠感、食欲不振、嘔吐、黄疸などの典型的な症状が出現します。成人や高齢者は、これらの症状が現れやすく、また症状が重篤化する可能性が高いため、特に警戒が必要です。
ワクチンについて 予防策としては、ワクチン接種が有効です。1回目のワクチン接種から2〜4週間後に2回目、6カ月後に3回目の接種を受けます。3回接種すれば、5年以上の免疫効果が得られるとされています。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は血液を介した感染症で、再利用された注射器や輸血によって感染することがあります。また性的接触や出産時にも感染のリスクがあることで知られています。
症状 この病気の一般的な症状には、A型肝炎と類似した、倦怠感や食欲不振などがあります。
ワクチンについて 予防のためにはワクチンが有効で、3回接種することで20年以上の免疫効果が得られるとされています。
ポリオ
感染経路 主に感染者の便を介して感染します。乳幼児が感染することが多い感染症です。多くの人は感染しても無症状で自然と免疫ができます。
症状 ポリオは、ポリオウイルスの感染によって引き起こされる疾患であり、患者に急激な麻痺が起きることがあります。
ワクチンについて 世界保健機関(WHO)は、ポリオが流行している国に旅行する人々に対し、過去に予防接種を受けた経験がある場合でも、出国前に追加の予防接種を受けるよう強く勧告しています。1975年から1977年にかけて生まれた人たちは特に、免疫力が不十分とされており、たとえ流行地域外であっても、海外旅行の前には追加の予防接種を考えるべきです。
麻疹
感染経路 麻疹(はしか)は、人に非常に感染しやすく、迅速に他人へと伝播する急性のウイルス性疾患です。
症状 熱、咳、鼻水、目の充血、そして皮膚の発疹が主な症状です。稀に、肺炎や脳炎へと悪化することがあり、先進国においても1,000人の患者につき1人が死亡することが報告されています。
ワクチンについて 子どもの時期に2度の予防接種を実施することで、麻疹の流行を防ぐ試みが行われています。しかし、麻疹に感染した経験がない、予防接種を受けていない、予防接種を1度しか受けていない、あるいは接種歴が不明な人々に対しては、追加のワクチン接種が勧められています。
風疹
感染経路 風疹は、急激に広がる性質を持つウイルスによる発疹性の疾患です。主に飛沫感染を経路とします。
症状 感染すると約2~3週間後には発熱、皮膚の発疹、リンパの腫れなどの症状が見られます。子どもにおいては比較的症状が軽めですが、稀に脳炎や血小板の異常による紫斑病など深刻な問題を引き起こすことがあります。成人では、症状が長期化し、強い関節痛が伴うこともあります。妊婦が初期に風疹に感染すると、赤ちゃんが重大な先天性の障害(聴力障害や白内障、心臓の問題など)を発症するリスクがあるため、特に注意が必要です。
ワクチンについて ワクチンは、1回の接種で95%以上の人が風疹に対する免疫を獲得できるとされています。さらに、4週間後に2回目の接種を行うことで、1回目で免疫を得られなかった人も免疫を獲得できます。
水痘
感染経路 水痘は、ウイルス感染による疾患で、空気中に放出された微小な粒子や接触を介して他者に感染します。
症状 潜伏期間は約2週間であり、その後、発熱と共に特徴的な発疹が出現し、水疱となり、最終的にはかさぶた化して自然に治癒します。主に小児期に発症しますが、成人においては重大な合併症に繋がる可能性があるため注意が必要です。
ワクチンについて 予防策として、ワクチンの接種が効果的であり、1回の接種で重症化のリスクを顕著に減少させ、1回目の接種の4週間後に2回目の接種することで、症状の発生確率をさらに下げられます。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、患者から出る咳やくしゃみの粒子を吸うことで、またはウイルスが付着した手で目や鼻に触れることで感染します。
症状 咳や他の呼吸器系の症状、発熱などがあります。新型コロナウイルスに感染した人は、無症状のまま回復することもあれば、重症化することもあります。特に、基礎疾患を持つ人は重症化する可能性が高くなります。
ワクチンについて 高齢者や基礎疾患を持つ人など、重症化リスクが高い方は、予防のためにワクチン接種が推奨されています。1回目の接種から3カ月経つと、追加でワクチンを接種することが可能です。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、飛沫感染や接触感染で広がる疾患です。
症状 発熱や強い疲労感など体全体に影響を与える病気です。重症化して肺炎などを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
ワクチンについて 予防策として、ワクチン接種が効果的であり、特に外国へ出かける前の接種が推奨されます。ワクチンは、原則として13歳以上は一回接種、13歳未満は2回接種で、2回接種の場合4週間を空けて接種します。

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各種ワクチン金額相場

レバノン渡航に際しての接種推奨ワクチンの情報は、下表のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000~8,000円/回
ポリオワクチン 7,000〜1万円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、上記のワクチンの他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。

アンゴラ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

アンゴラ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
ポリオ 不活化ワクチン 1回目 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
4回目(3回目終了後1年)
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
ポリオ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
4週間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
8週間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
3ヶ月 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 4回目(3回目終了後1年)
18ヶ月 4回目(3回目終了後1年) 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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ワクチンごとに接種間隔が異なるため、渡航前に接種をする際は、計画的に進めましょう。

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アンゴラの基本情報

アンゴラの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 アンゴラ共和国 通貨 クワンザ(KZ)
言語 ポルトガル語 チップの習慣 習慣はありませんが、ポーターや高級ホテルでは支払うとスマートです。
宗教 主にキリスト教 文化 友好的でもてなしの心を持った国民が多いです。
気候 11月から5月の雨季と6月から10月の乾季に分かれます。
年間平均気温は25~27℃、最高気温は35℃で、最低気温は15℃です。
時差情報 -8時間(日本の方が8時間進んでいます)。
服装 日中の日陰および夜には上着が必要になります。
暑くても、蚊に刺されないよう長袖、長ズボンを着用すると良いでしょう。
治安情報 アンゴラ 危険・スポット・広域情報

アンゴラの渡航情報

アンゴラに渡航する際、日本のパスポートを持っており、条件に該当していれば、ビザの取得は不要です。

ビザ情報 日本のパスポートを所有しており、1回の入国で30日以内、年間合計90日以内の滞在で、観光目的の場合、ビザは免除されます。
パスポートの必要有効残存期間 入国時に残存有効期間が6カ月以上必要とされています。
入国カードの記入について 記入は必要ありません。

入国に必要な手続き

アンゴラに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査です。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

アンゴラ入国時に必要なものは、以下のとおりです。

航空券
アンゴラと日本間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して手配します。


パスポート
アンゴラ入国時点で、入国時の残存期間が最低6カ月以上、必要とされています。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

アンゴラ入国時に必要な手続きは以下のとおりです。

ビザ申請
観光目的で、滞在期間が1回に30日以内、年間90日以内の場合、ビザの取得は不要です。観光以外の目的で入国する場合は、日本またはアンゴラ共和国大使館において、事前にビザを取得する必要があります。ビザの申請区分によって、最低6カ月から18カ月以上有効期間が残っているパスポートが必要です。


入国審査(パスポートの提示)
パスポートを入国審査官に提示します。また、2023年10月25日より黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示義務の免除が発表されました。とはいえ、イエローカードを確認する職員がランダムに配置されており、提示を求められることがあるためイエローカード原本を持参しましょう。


出国に必要な手続き

チェックインは締め切り時間があるため、余裕を持った行動が望まれます。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

アンゴラ出国時に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
航空会社のカウンターで、搭乗券を受け取る際に、パスポートを提示します。


航空券
航空会社に航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

アンゴラ出国時に必要な手続きは以下のとおりです。

出国審査
パスポートと航空券の提示をします。


Q&A

よくある質問

アンゴラで注意すべき病気はなんですか?
アンゴラで注意すべき病気は、蚊に刺されることによってかかる「マラリア」や「デング熱」です。蚊に刺されないように長袖、長ズボンを着用しましょう。
アンゴラの衛生状態は?
アンゴラでの一般の衛生状態は非常に悪く、医療レベルも最低水準です。
アンゴラ旅行は危険ですか?
現金や貴重品、スマートフォンを含む電子機器類を所持・操作しているところを強盗犯に襲われる事例や、繁華街、スラム街、空港、路上、駐車場などでのスリや置き引き、車上荒らしもあります。日中・夜間問わず周囲への警戒が必要です。
アンゴラの主食は何ですか?
伝統的な主食は白メイズやキャッサバの粉でできた「フンジ」です。
アンゴラと日本の関係は?
1976年に外交関係を樹立しました。日本からは自家用車や輸送用機器、車両関係の部品を輸出し、アンゴラから石油ガスや原油を輸入しています。

Popular place

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マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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