アルジェリア渡航前の推奨ワクチン
アルジェリアはアフリカ諸国の中でも最大の国土を持つ国です。遺跡が多く残されており、首都アルジェにあるカスパをはじめ7カ所が世界遺産として登録されています。かつてフランス領だった歴史もあり、アフリカ・西洋・イスラムの文化が混在しており、美しい街並みも見どころの一つです。北アフリカに分類されるアルジェリア渡航前の推奨ワクチンは、A型肝炎、B型肝炎、麻疹・風疹、新型コロナウイルス感染症です。
- A型肝炎
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感染経路 A型肝炎は、主にA型肝炎ウイルスに汚染された食物や水を摂取することで感染します。特筆すべきは、加熱処理が不十分な飲食物からの感染が多いという事実です。衛生状態が良くない地域では、A型肝炎への感染リスクが増大する傾向があります。 症状 染が起こると、発熱、倦怠感、黄疸、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が現れます。 ワクチンについて A型肝炎の予防にはワクチン接種が有効で、合計3回の接種が必要です。1回目の接種後、2〜4週間後に2回目の接種を行い、6カ月後に3回目の接種を行います。
- B型肝炎
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感染経路 B型肝炎の感染経路は、感染した母親から子どもへの母子感染(垂直感染)と、注射器の共有や性行為による水平感染が主なものです。 症状 感染後1~6カ月の潜伏期間を経て、全身の倦怠感、疲労感、食欲不振が現れ約1週間続きます。その後、嘔吐、腹痛、黄疸が現れることが特徴的です。場合によっては、紅斑や関節痛の症状も出ることがあります。 ワクチンについて 衛生状態が不良な地域で、ケガをしたり事故に遭ったりする可能性がある場合、輸血や手術を受けることで感染する恐れがあるため、ワクチンの接種が推奨されます。ワクチンを3回接種した場合、免疫効果は20年以上持続するとされています。
- 麻疹
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感染経路 麻疹は、その強力な感染力により、くしゃみや咳による飛沫感染、さらには空気感染の可能性もある感染症です。 症状 麻疹の主な症状としては、発疹、目の充血、発熱、咳などが挙げられます。また、麻疹が進行すると、肺炎や脳炎を引き起こす可能性があります。 ワクチンについて 麻疹のワクチン接種歴や罹患歴がない場合には、ワクチンの接種が推奨されます。麻疹のワクチンは2回の接種が必要で、接種の間隔は4週間となっています。
- 風疹
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感染経路 風疹は、強い感染力を持ち、主に飛沫感染により広がります。 症状 風疹の一般的な症状としては、リンパ節の腫れ、発疹、発熱などがあります。風疹は、感染者が症状を示さないことがあるため、無意識のうちに感染を拡大させる可能性があります。特に、妊娠中の女性が風疹に感染すると、胎児が先天性風疹症候群になるリスクがあるため、ワクチン接種による予防が大切です。 ワクチンについて 風疹のワクチン接種歴がない、または確認できない場合、風疹ワクチンの接種を考えてみてください。ワクチン接種は2回必要で、1回目と2回目の接種間隔は4週間となっています。
- 新型コロナウイルス感染症
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感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫感染や接触感染により広がります。 症状 この疾患の一般的な症状としては、咳、呼吸器系の異常、発熱などがあります。新型コロナウイルスに感染した人々は、無症状であることも、重篤な状態になることもあります。特に、既存の健康問題を抱えている場合は、病状が重篤化するリスクが高まります。 ワクチンについて 新型コロナウイルス感染症のワクチンについては、時間の経過とともにその有効性が低下するため、定期的な追加接種が必要です。1回目のワクチン接種から3カ月後にブースター接種を受けることが推奨されています。
各種ワクチン金額相場
アルジェリア渡航に際しての接種推奨ワクチンの情報は、下表のとおりです。
ワクチン名 | 相場価格/回 |
---|---|
A型肝炎ワクチン | 1万円前後/回 |
B型肝炎ワクチン | 5,000~8,000円/回 |
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン | 1万円前後/回 |
新型コロナ(mRNA)ワクチン | 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回 |
当クリニックでは、上記のワクチンの他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。
アルジェリア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
アルジェリア渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 8週間 | 3ヶ月 | 5ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 18ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A型肝炎 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目 | ||||||||
B型肝炎 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目 | ||||||||
麻疹・風疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||||||
新型コロナウイルスワクチン | mRNAワクチン | 1回目 | 2回目 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
A型肝炎 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 2回目 | 3週間 | 2回目 |
4週間 | 2回目 | 8週間 | 2回目 |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 3回目 | 12ヶ月 | |
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
B型肝炎 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | 3回目 | |
6ヶ月 | 3回目 | 12ヶ月 | |
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
新型コロナウイルスワクチン | mRNAワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 8週間 | ||
3ヶ月 | 2回目 | 5ヶ月 | |
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
B型肝炎、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンは、年代などによっては集団接種で必要な回数の接種を受けていない場合もあります。渡航前に予防接種歴を確認し、未接種の場合は接種を受けましょう。A型肝炎ワクチンは3回接種を行うまでに最短でも6カ月かかるため、早めに準備が必要です。
アルジェリアの基本情報
アルジェリアの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。
国名 | アルジェリア民主人民共和国(People’s Democratic Republic of Algeria) | 通貨 | アルジェリアン・ディナール |
---|---|---|---|
言語 | 公用語はアラビア語・ベルベル語です。フランス語も国民の間で広く使われています | チップの習慣 | ● ホテルでサービスを受けたら20〜100ディナール程度渡すとよいでしょう ● レストランでチップを払う場合は5〜10%が目安です |
宗教 | イスラム教(スンニ派) | 文化 | 宗教施設への立ち入りや写真撮影は安易に行わず、ガイドなどの指示に従いましょう |
気候 | ● 国土面積の大きいアルジェリアは、地域によって気候が大きく2つに分かれます ● アルジェリア北部は地中海性気候で、平均気温が夏20〜25℃、冬10〜12℃です ● サハラ砂漠のある中央部・南部は砂漠性気候で、降水量が少なく寒暖の差が大きいです |
時差情報 | -8時間(日本の方が8時間進んでいます) |
服装 | ● アルジェリアは寒暖差があり朝や夜に寒くなるため、重ね着ができるよう、ジャケットやウインドブレーカー、上着などを用意しましょう ● 日差しが強いため帽子やサングラス、スカーフなど日除けアイテムがあるとよいでしょう ● アルジェリアはイスラム教の国のため、肌の露出が大きいノースリーブや丈の短いスカート、半ズボンなどは避けましょう |
治安情報 | アルジェリア 危険・スポット・広域情報 |
アルジェリアの渡航情報
ビザ情報 | ● アルジェリアの入国にはビザ取得が義務付けられています ● 渡航目的によって、観光・短期商用・長期滞在(業務目的)ビザをそれぞれ取得する必要があります ● 観光ビザの滞在可能日数は最長90日です |
---|---|
パスポートの必要有効残存期間 | ビザ申請時に、パスポートの有効期間が6カ月以上残っている必要があります |
入国カードの記入について | 入国カードの記入が必要です |
入国に必要な手続き
アルジェリアへの旅行を計画する際には、入国に必要な手続きと必要な物品を把握しておくことが重要です。適切な準備がなされていない場合、入国が困難になる可能性があります。
必要なもの(航空券、パスポートなど)
アルジェリアへの入国には、以下の物品が必要となります。
航空券
日本からアルジェリアへの飛行機での移動には、航空券が必要となります。チェックインや搭乗の際にすぐ提示できるように、いつでも取り出せる場所に保管しておきましょう。
パスポート
アルジェリア渡航の際、パスポートの残存有効期間がビザ申請時に6カ月以上あることが必要です。出国予定日までに有効期限が切れないことも確認しておきましょう。
クレジットカード
クレジットカードには、事故が起きた際の保証がついており、現金と比較して盗まれるリスクが少ないので、海外での決済には最適です。クレジットカードが利用可能な場所では、現金を携帯する量を削減するためにクレジットカードを活用しましょう。
必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)
アルジェリアへの入国手続きには、以下の手続きが含まれます。それぞれの手続きについて詳しく説明します。
ビザ申請
アルジェリアへの渡航には、ビザの取得が義務付けられています。渡航前にアルジェリア大使館にてビザを申請・取得しましょう。
入国審査
入国審査では、パスポートを提示し、滞在先や旅行の目的などについての質問に答えます。
税関検査
税関で申告が必要な物品を持ち込む場合、指定された書類に必要な情報を記入して提出します。申告すべき物品がない場合、書類の記入は不要です。アルジェリア入国時に5,000ユーロ相当以上の外貨を持ち込む場合、申告が必要となります。
アルジェリアの入国検査は厳格で、荷物を開けて中身を確認される場合もあります。アルジェリア入国の際は、銃器や爆発物などの危険物、双眼鏡、ポルノ製品、イスラム教を誹謗中傷する表現物の持ち込みは禁止されています。
出国に必要な手続き
アルジェリアからの出国に必要な手続きと必要な物品について説明します。適切な準備がなされていないと、予定通りの帰国が困難になる可能性があるため、注意が必要です。
必要なもの(航空券、パスポートなど)
アルジェリアからの出国時には、以下の物品が必要となります。
パスポート
出国時にもパスポートを提示しなければなりません。滞在中は常にパスポートを携帯し、紛失しないように注意しましょう。
航空券
帰国の際には、空港の航空会社カウンターで航空券とパスポートを提示し、搭乗券を受け取ります。航空券は紙チケットまたは電子チケットの形式をとるため、事前に確認しておきましょう。
クレジットカード
出国前に現金が不足している場合や、予期せぬ支出が発生した場合に便利です。
日本円
帰国後の移動費や食事代に備えて、日本円の現金を持っておくとよいでしょう。
必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)
アルジェリアからの出国に必要な手続きは以下の通りです。
セキュリティ・チェック
セキュリティ・チェックは、手荷物に危険物や禁止品が含まれていないかを確認するための保安検査です。X線や金属探知機を使用して検査が行われます。混雑している場合など、時間がかかることがあるため、早めに受けるのがおすすめです。
検疫手続き
日本へ動物、植物、一部の食品などを持ち込む場合は、検疫手続きが必要です。検疫対象の物品を持ち込む場合は、申告が必要です。
税関検査
アルジェリアから商用で物品を持ち出す場合は許可が必要で、課税対象になります。また、アルジェリアから出国する際に5,000ユーロ相当以上の外貨を持ち出す場合は申告が必要です。1万ディナールを超えるアルジェリア通貨、7,500ユーロ相当以上の外貨、150グラムを超える金、文化的遺産などの持ち出しは禁止されています。
別送品の手続き
帰国時に持ち帰らず、渡航先から日本に郵送する荷物を別送品と呼びます。アルジェリアで購入した物品や贈り物を日本に送る場合、それらは別送品に該当します。税関検査をスムーズに進めるためには、別送品の内容や価格を証明する領収書や書類を準備しておくことが必要です。
Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webは、日本への入国手続きを効率的に行うためのサービスです。日本への入国者や帰国者が利用できます。入国審査、税関申告、別送品申告に関する情報をオンラインで事前に登録することで、帰国後の審査や書類提出を省略できます。
Q&A
よくある質問
- アルジェリアに入国する際、ワクチン接種は義務付けられていますか?
- アルジェリアへの入国に際して、特定のワクチン接種が義務付けられているわけではありません。
- アルジェリア入国にワクチン証明書は必要ですか?
- 以前は新型コロナウイルス感染症について、ワクチン接種証明書の提示、PCR検査陰性証明書の提示、入国時の抗原検査などの施策が取られていましたが、2024年1月現在は不要です。
- アルジェリアから日本に入国するときのワクチン接種義務はありますか?
- 新型コロナウイルス水際対策として、日本への入国者にワクチン証明書の提出を求める取り組みは2023年4月29日に終了しました。アルジェリアから日本に入国するときのワクチン接種義務はありません。
- アルジェリアで注意すべき病気は何ですか?
- アルジェリアでは、衛生環境の問題から起こる感染性腸炎や、2月から5月にかけて飛散する花粉によるアレルギー性鼻炎・結膜炎などに注意が必要です。
- アルジェリアでの安全対策として何に注意すべきですか?
- アルジェリアでは交通事故死者の人口比率が日本の約3倍と高いため、交通安全に注意が必要です。また、地域によっては救急搬送や輸血などの緊急処置が難しい場合もあるため、これらの点にも注意が必要です。
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Information
各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
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Reservation
海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。