公開日:2025.05.15更新日:2025.05.15

インドの気候は3つ!ベストシーズンや季節ごとのおすすめの過ごし方を解説


「インドの気候の概要や地域別の気候の特徴について知りたい」「インド旅行のベストシーズンやおすすめのスポットについても知りたい」と考えている方は多いでしょう。

インドの気候は、主に乾季・暑季・雨季の3つに分類されます。

ただし、広大な国土を持つインドでは、各エリアによって気候の特性が大きく異なっているのが特徴です。

例えば、ニューデリーやアグラなどの北部エリアやバングラデシュと隣接し高温多湿の東部のコルカタ、熱帯地域の南部のチェンナイなど、行き先によって気候は異なります。

本記事では、インド全体の気候の特徴やエリアごとの気候の特徴、ベストシーズンやおすすめのスポット、シーズンごとの注意点について詳しくご紹介します。

インド旅行を考えている方は、エリアごとの気候の特徴や過ごし方をチェックしましょう。

インドの気候は乾季・暑季・雨季の3つ

インドの気候は、乾季(11~3月)・暑季(4~5月)・雨季(6~10月)の3つのシーズンに分けられます。

シーズンによって気候条件が大きく異なる点に注意しましょう。

また、インド亜大陸とも呼ばれる広大な国土を誇るインドは、一方で猛暑が続いている地域もあれば、他方で積雪を観測している地域もあるなど、気候の多様性が豊かな国。

渡航するエリアの気候をピンポイントで知っておくことで、旅行に備えられます。

ここでは、エリアごとの気候のポイントについてチェックしていきましょう。

最北部:ヒマラヤ山脈の麓の寒冷気候

インド最北端にあるカシミール地方は、モンスーンの影響がない寒冷なエリアです。

一年中寒い天気が続き、夏には避暑地としても人気があります。

11~2月は氷点下まで気温が下がることもあり、防寒具は欠かせません。

3~4月は春の陽気です。ただし、雪が降ることもあるため冬服の準備が必要です。

6~10月は涼しくて過ごしやすいですが、近年では急に大雨が降ることもあるそうです。

防寒・雨対策をして、6~10月を狙って旅行するのがおすすめの地域だといえます。

中北部:季節ごとのメリハリがある気候

ニューデリーやアグラなどの北部は、年間を通じて気温の変化が大きい地域です。

10~3月の乾季がベストシーズンで、最高気温が20~30℃、最低気温が5~15℃となっています。

12~1月は朝晩の冷え込みが5℃を下回ることもあり、冬らしい寒さになるでしょう。

4~6月の暑季は、最高気温が45℃を超える灼熱を観測。夕方以降の外出がおすすめです。

7~9月はスコールのような激しい雨が降ることが多いので、雨対策は必須です。

多くの方が訪れるであろうインド北部は、季節ごとの違いがはっきりしています。

乾季の冷え込み、暑季の避暑対策、雨季のスコール対策はしっかりと考えておきましょう。

西部:年間を通して温かい地域

西部にあるムンバイは、年間を通して最高気温が30~34℃で高温多湿の地域です。

11~4月の乾季がベストシーズンで、最高気温が30~33℃、最低気温が17~24℃となっています。

基本的には年間を通して夏服で問題ないですが、12~2月の朝晩は比較的冷え込むため、薄手の長袖シャツを持っておくと便利です。

6~9月の雨季は豪雨が降り続きます。

乾季は長袖の服を持参し、道路が冠水するリスクの高い雨季の訪問は避けましょう。

東部:温かい冬に旅行を満喫できる

東部にあるコルカタやプリーは、10~2月に温暖な冬を過ごせる地域です。

日中は暖かく、朝晩もそこまで冷え込みません。3月ごろから徐々に暑くなっていきます。

4~6月の暑季はほかのエリアほど過酷ではありませんが、日差しがとても強いのが注意点です。

適度に水分補給をしながら、ゆっくりと日陰で休むように心がけましょう。

7~9月の雨季は雨の日だけでなく急に晴れる日もあり、天気は運の要素が強いといえます。

乾季のベストシーズンを快適にインド旅行したい方におすすめです。

南部:年間を通して温かい熱帯

南部にあるチェンナイは、年中湿気が高く、年間を通して温かい地域です。

冬服は必要ありません。12~1月の乾季は、気温も落ち着いて過ごしやすいでしょう。

もっとも平均気温が高くなる5月には、最高気温が35℃を超える日もあるため、熱中症対策は必須だといえます。

冬の時期のインド旅行を堪能したい方は、南部を旅行するのがおすすめです。

インドのベストシーズンは乾季(11~3月)

インドのベストシーズンは11~3月の乾季です。

蒸し暑さやスコールも少なく、旅行しやすい気候条件となっております。

ただし、冷え込みが激しい地域では防寒具が必須です。

ここでは、シーズンごとの過ごし方やおすすめのスポット、服装についてご紹介します。

乾季(11~3月)の過ごし方

ベストシーズンの乾季は、朝晩の気温が10℃前後からと過ごしやすく、日中の移動もそこまで苦ではありません。

ただし、北部に滞在するなら防寒具や長袖を携帯しましょう。

乾季のインド旅行におすすめのスポットは以下のとおりです。

  • ジャイサルメールの砂漠都市:古代の遺跡や要塞が楽しめるエリア
  • カッチ湿原:乾季にだけ現われる一面が砂の砂漠
  • ラクシャドウィープ諸島:アラビアの宝石と呼ばれる美しい島々

乾季におすすめのエリア・スポットをチェックしてみましょう。

暑季(4~5月)の過ごし方

ニューデリーやアグラなど、北部地域を中心とした暑さが厳しい暑季は、カシミールやダラムサラ、ダージリンなどの寒冷地帯・高原地帯を巡るのがおすすめです。

また、インド最北部のエリアを旅行するなら、暑季であっても防寒具は携帯しておくと安心でしょう。

暑季のインド旅行におすすめのスポット・催しは以下のとおりです。

  • カシミール渓谷:山脈を背景にチューリップの花を鑑賞できる
  • ダージリン:仏教寺院を巡り、ヒマラヤを通る列車に乗車できる
  • ホーリー祭り:色粉・色水を掛け合って春を喜ぶお祭りに参加できる

暑さが厳しい暑季でも、インド旅行を堪能できるプランを考えてみましょう。

雨季(6~10月)の過ごし方

モンスーンによる激しい雨が特徴のインドの雨季は、場所によっては旅程に大きく影響を及ぼす可能性があります。雨季ならではの自然を楽しめるスポットを選ぶのがおすすめです。

雨具の準備はもちろん、ぬれても問題のない靴を履いていくことも重要でしょう。

雨季のインド旅行におすすめの穴場スポットは以下のとおりです。

  • ウッタラーカンド州の花の谷:300種類以上の花が楽しめる
  • カルナータカ州のコダイカナル:高原地帯の美しい景色と気候が楽しめる

雨季は旅程が予測しづらいですが、雨季ならではの自然の景観が楽しめます。

インドの気候を知って旅行プランを計画しよう!

この記事では、インドの気候の特徴や地域差、ベストシーズンや避けるべきシーズン、シーズンごとの過ごし方、おすすめの服装などについてご紹介しました。

インド旅行のベストシーズンは11~3月の乾季です。

厳しい暑さや急なスコールがなく、比較的快適に旅行できます。ただし、地域差についてもチェックしておくことが重要です。

また、インド旅行をするにあたってはワクチンの接種も重要です。

インドの水道水にはチフスやコレラが混入している可能性があります。

滞在中は細菌性赤痢やアメーバ赤痢、A・B型肝炎、寄生虫疾患など、多くの感染症リスクがあるため、ワクチン接種が推奨されます。

また、蚊を媒介するマラリアやデング熱や、狂犬病の予防も考えておかなければなりません。

ワクチンNaviでは、必要なワクチンや費用相場、おすすめのクリニックについてご紹介しています。

適切なワクチン接種をした上で、安心・安全にインド旅行を楽しみましょう。

出典

厚生労働省検疫所 FORTH|国別情報:インド

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この記事の監修者

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記事担当:ワクチンナビ編集部

「ワクチンNavi」 は渡航前に確認しておきたい感染症の情報や、旅行・渡航に役立つ豆知識など様々な情報を発信しております。

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