公開日:2024.08.02更新日:2024.08.02
肺炎球菌ワクチンとは?効果や副作用、費用について解説
65歳以上の方や65歳に近い年齢の方で「肺炎球菌ワクチンの効果や副作用は?」「肺炎球菌ワクチンの費用や接種スケジュールも知っておきたい。」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、肺炎球菌ワクチンの基本情報や効果、ワクチン接種をおすすめする人などを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
肺炎球菌ワクチンの基本情報
肺炎球菌ワクチンに関する基本的な情報は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン(ニューモバックスNP、プレベナー13) |
接種時期 | 定期接種:65歳以上
任意接種:生後2カ月以上の乳幼児から成人まで |
接種回数 | ニューモバックスNP:1回(プレベナー13と併用する場合は2回目もあり) |
料金 | 自費の場合5,000円~1万円程度 |
接種後の抗体価持続期間 | ニューモバックスNP:5年以上
プレベナー13:10~20年程度 |
副作用 | 注射部位の痛み、腫れ、発熱、頭痛、倦怠感、稀にアナフィラキシー、ギランバレー症候群など |
肺炎球菌ワクチンの効果
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による感染症を予防し、重症化を防ぐ効果があります。特に、高齢者や免疫力の低下した人々に対して有効です。
肺炎球菌ワクチンにはニューモバックスNP(23価肺炎球菌多糖体ワクチン、PPSV23とも呼ばれる)とプレベナー13(13価肺炎球菌結合型ワクチン、PCV13とも呼ばれる)の2種類があります。これらのワクチンを接種することで、それぞれ異なる型の肺炎球菌に対する免疫を獲得できます。
例えば、ニューモバックスNPの接種により、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)に対して4割程度の予防効果が得られます。また、プレベナー13の接種により、肺炎球菌による感染症(細菌性髄膜炎、肺炎球菌性肺炎、菌血症など)防止だけでなく重症化を防ぐことも可能です。
肺炎球菌ワクチンの接種をおすすめする人
肺炎球菌は、肺炎や敗血症、髄膜炎などの重篤な感染症を引き起こします。これらの感染症は、特に高齢者や免疫力が低下している人々に対して深刻なリスクを伴います。
65歳以上の高齢者や、心疾患、呼吸器疾患、糖尿病、腎不全、肝疾患などの慢性疾患を持つ人はワクチン接種が推奨されます。また、脾臓を摘出した人や免疫抑制療法を受けている人にもワクチン接種をおすすめします。
肺炎球菌ワクチンを打てない人
体調が悪い人や発熱している人は、ワクチンの効果が十分に発揮されない可能性があるため、ワクチン接種を避けるべきとされています。妊娠中の女性へのワクチン接種は、胎児へ悪影響が及ぶ恐れがあるため避けましょう。
これらに該当する人は、ワクチン接種前に医師と相談した上で判断を受けましょう。
肺炎球菌ワクチンの接種スケジュール
肺炎球菌ワクチンの接種スケジュールは、年齢や健康状態によって異なります。一般的には乳幼児や高齢者、免疫力が低下している人々に対して、定期的な接種が推奨されています。
- 乳幼児:生後2~6カ月までに接種を開始し、4週間隔で2回目と3回目を接種します。その後、生後12〜15カ月の間に追加接種が行われます。
- 65歳以上の高齢者:定期接種としてPPSV23を接種し、その後PCV13またはPCV15の追加接種が推奨されます。これにより、広範な型に対する免疫を得ます。
- 免疫力が低下している人:慢性疾患や免疫抑制療法を受けている人は医師の判断に基づき、適切な接種スケジュールが決定されます。
定められたスケジュールを守ることで、肺炎球菌による感染症のリスクを大幅に減少させることが期待できます。健康を維持するため、適切な接種スケジュールを守り、医師の指導のもとで接種を行いましょう。
Q&A
肺炎球菌ワクチンに関するよくある質問
- 肺炎球菌ワクチンを打つときに何か検査が必要ですか?
- 肺炎球菌ワクチンを接種する際には、特別な検査は必要ありません。ただし、接種前に医師による問診と体温測定が行われ、体調が良好であるか確認されます。特定の健康状態やアレルギーがある場合は、事前に医師に相談しましょう。
- どの医療機関で肺炎球菌ワクチンを接種できますか?
- 肺炎球菌ワクチンは、多くの総合病院やクリニック、保健センターで接種が可能です。特に、内科、呼吸器科、小児科などの診療科を持つ医療機関で取り扱っています。また、各自治体の公式ウェブサイトや厚生労働省のサイトにも接種可能な医療機関のリストが提供されていますので、確認しておきましょう。
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