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公開日:2024.08.02更新日:2024.08.02
動物と一緒に暮らしている方や触れ合う機会が多い方の中には「狂犬病ワクチンの効果や副作用を事前に知っておきたい。」「狂犬病ワクチンの費用や接種スケジュールについて教えてほしい。」と考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、狂犬病ワクチンの基本情報や効果、ワクチン接種をおすすめする人など詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
狂犬病ワクチンの基本的な情報は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
ワクチンの種類 | 1. 組織培養不活化狂犬病ワクチン
2. ラビピュール筋注用 3. Verorab®︎(国内未承認) |
接種時期 | 渡航前
・初回接種から1週間後に2回目、2回目の接種から3~4週間後に3回目 ・全3回の接種が必要 咬まれた後の場合 ・未接種の場合:咬まれた当日、3日後、7日後、14日後、28日後の5回 ・接種済みの場合:咬まれた当日、3日後の2回 |
接種回数 | 渡航前:3回
咬まれた後:2回または5回(状況により異なる) |
料金 | 約1万5,000円~2万円(1回あたり) |
接種後の抗体価持続期間 | 一般的に3~5年間持続 |
副作用 | 発熱、発赤、注射部分のしこり、疼痛など
ゼラチンアレルギーの場合、アナフィラキシーショックの可能性あり |
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狂犬病ワクチンは、動物に咬まれる前と後どちらにも有効です。
発症前にワクチンを接種することで、狂犬病ウイルスに対する免疫を高めることができ、感染リスクを大幅に低減します。また、咬まれて狂犬病に感染した可能性がある場合にも、ワクチンを接種して発症を防ぐことが可能です。
動物に咬まれる前の暴露前接種と、咬まれた後の暴露後接種を済ませることで、95%以上の有効性が得られるとされています。
狂犬病ワクチンの接種は、狂犬病が流行している地域に渡航する人や、動物と接触する機会が多い人に強くおすすめします。
依然として狂犬病は、アジアやアフリカ、南アメリカの多くの地域でリスクがあります。そのため、これらの地域に渡航する場合は、事前に予防接種をすることが重要です。特に野犬や野良猫が多い地域では、動物に咬まれるリスクが高まります。
また、動物園の職員や獣医師、動物保護施設のスタッフなど、動物と頻繁に接触する職業の人々にも狂犬病ワクチンの接種が推奨されています。
狂犬病ワクチンに含まれる成分に対し、重篤なアレルギー反応を示したことがある人は、接種を避けるべきです。特にゼラチンアレルギーを持つ人は、ワクチンの成分に対するアナフィラキシーショックのリスクがあります。
免疫抑制治療を受けている人や、重篤な急性疾患にかかっている人も、ワクチン接種は避けましょう。妊娠中の女性も医師の指導のもと、ワクチン接種を検討する必要があります。
狂犬病ワクチンは多くの人々にとって重要な予防手段ですが、アレルギー反応や特定の健康状態によっては接種が適さない場合があります。医師から指導を受けて、適切な判断を行いましょう。
渡航前の場合は、全部で3回のワクチン接種を受ける必要があります。
ワクチン接種が完了するまでに期間を要するため、余裕を持って予定を立てておくと安心でしょう。
初回接種を受けた後は、1週間あけてから2回目を接種します。3回目は、2回目の接種から3~4週間後に接種する必要があります。
咬まれる前の接種スケジュールは、初回接種から7日後、21日後または28日後の3回となります。
咬まれた後の場合は、未接種の人と接種を完了している人で接種スケジュールが異なります。
未接種の場合:咬まれた当日、3日後、7日後、14日後、28日後の5回
接種済みの場合:咬まれた当日、3日後の2回
また、傷が深い場合や、海外から紹介状をもらって接種が途中になっている場合は、咬まれた当日、3日後、7日後、14日後、30日後、90日後の全6回接種で対応しています。
Q&A
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今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。
Information
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
Column
Reservation
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。
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