クアラルンプール渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

クアラルンプール渡航前の推奨ワクチン

東南アジアにあるマレーシアの首都、クアラルンプールはイギリス植民地時代の建物がある一方で、高層ビルが立ち並ぶ現代的な街です。クアラルンプール渡航前に推奨されるワクチンは、インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症・麻疹・風疹・A型肝炎・B型肝炎・日本脳炎・水痘・破傷風の9種類です。

インフルエンザ

感染経路	インフルエンザの感染経路は、接触感染や飛沫感染で、ウイルスによって引き起こされます。
症状	38℃を超える高熱や全身の倦怠感、頭痛や関節の痛みが特徴の感染症です。基礎疾患がある方や子ども、高齢の方は重症化する恐れがあります。
ワクチンについて	13歳以上がワクチンを接種する場合は通常1回ですが、医師の判断により2回目の接種が必要な方や13歳未満の場合は、1回目から1～4週間の間隔を空けて2回目を接種します。

新型コロナウイルス感染症

感染経路	新型コロナウイルス感染症は、主に飛沫と接触により感染します。
症状	発熱や倦怠感、咳やのどの痛みなどが症状ですが、感染しても症状が出ない場合もあります。高齢者や基礎疾患がある方は、重症化リスクがあるため要注意です。
ワクチンについて	ワクチンは3カ月間隔を空けて、複数回接種します。

麻疹

感染経路	麻疹ウイルスによって感染する麻疹は、空気感染、飛沫感染、接触感染で広がっていきます。
症状	発症すると始めに風邪と同じような症状が出て、39℃以上の高熱と発疹が現れます。
ワクチンについて	一度発症すると免疫ができますが、発症したことのない方は、ワクチン接種が必要です。ワクチンは1回目の接種後、4週間以上の期間を空けてから、2回目の接種を行います。

風疹

感染経路	風疹はウイルスの飛沫によって、感染が広がる感染症です。
症状	主な症状は発熱、発しん、リンパ節の腫脹ですが、15～30%症状が出ない場合もあれば、重症化する可能性もあります。大人が発症した場合は、発疹や高熱などが現れ、子どもより症状が重くなることもあり、軽視できません。
ワクチンについて	ワクチン接種は1回目から4週間以上経過すれば、2回目の接種が可能です。

A型肝炎

感染経路	下水道設備が不十分な地域で発生するA型肝炎は、糞便によって汚染された食べ物・水や、魚介類の生食などから感染します。また、輸血や性行為からの感染経路もあります。
症状	発症すると黄疸が見られるのが特徴で、食欲不振や腹痛、嘔吐や下痢などの症状も出る感染症です。
ワクチンについて	ワクチンの接種は計3回で、1回目から2～4週間隔を空けて2回目を接種します。1回目の接種から、6カ月以上期間を空けると3回目の接種が可能です。

B型肝炎

感染経路	B型肝炎ウイルスは輸血・注射器の使いまわしなどによる感染や、性行為・分娩による感染があります。
症状	発症すると始めのうちは体のだるさが続き、その後に腹痛や嘔吐、黄疸が現れるのが特徴です。
ワクチンについて	B型肝炎ワクチンは、1回目の接種から4週間隔を空けて2回目を接種し、2回目の接種から4～5カ月空けて3回目を接種します。

日本脳炎

感染経路	日本脳炎は日本脳炎ウイルスによって発症する感染症で、蚊を介して広がります。
症状	発症すると高熱や頭痛、嘔吐が現れ、意識障害や痺れなどの神経系の後遺症が残ったり、死亡したりする可能性もあります。
ワクチンについて	ワクチンは、計3回の接種が必要です。

水痘

感染経路	水痘の感染経路は、飛沫感染、接触感染、空気感染とあり、ウイルスにより伝播します。
症状	感染すると2～3週間の潜伏期後、発熱や発疹が現れて、水ぶくれになります。全身に広まり痒みも出て、通常は1週間程度で落ち着きますが、稀に重症化するため要注意です。
ワクチンについて	水痘のワクチンは乾燥弱毒生水痘ワクチンが使われていて、1回の接種で重度の水痘をほぼ100%医師と相談の上、ワクチン接種が必要な場合は、ワクチンを2回接種します。1回目の接種後、4週間以上空けてから2回目を接種して完了です。

破傷風

感染経路	破傷風菌によって引き起こされる破傷風は、傷口から感染します。
症状	発症すると口が開けにくくなる、顔の筋肉がこわばるなどの症状が現れ、全身に広がると命に関わる危険な感染症です。
ワクチンについて	ワクチン接種は合計3回で、3～8週間の間に2回接種して、6～18カ月後に3回目のワクチンを接種します。

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