マラウイ渡航前の推奨ワクチン

マラウイへの渡航前に接種が推奨されているワクチンは、黄熱、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。

黄熱
感染経路 黄熱は、蚊によって媒介される、サルや人を宿主とするウイルスによる疾患です。人が感染すると致命率が高く、アフリカや南米などで地域的流行が発生しています。ただ、感染後に回復すると終生免疫を残すといった特徴があります。
症状 潜伏期間は3〜6日ほどですが、10〜13日と長くなる事例も報告されています。初期症状は頭痛と発熱で、鼻炎のような鼻カタル症状がない点を除くとインフルエンザの症状に似ています。
ワクチンについて 黄熱は、ワクチン接種による予防が効果的です。黄熱ワクチンは、1回接種の生ワクチンです。接種日から28日間は他のワクチンを接種できないので注意しましょう。
A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、A型肝炎ウイルスによる一過性の急性肝炎が主症状である感染症です。感染経路は経口感染と糞口感染であるため、上下水道の衛生状態が悪い地域での感染リスクが高くなります。
症状 A型肝炎は1カ月ほどの潜伏期間を経て、発熱や倦怠感、黄疸が現れます。多くの場合、数週間程度の入院で後遺症もなく治りますが、稀に劇症肝炎となって命に関わる場合もあります。
ワクチンについて A型肝炎ワクチンは不活化ワクチンで、2013年から1歳以上であれば接種が可能となりました。接種回数は3回で、1回目から2~4週間後に2回目を、6カ月後に3回目を接種します。
麻疹
感染経路 麻疹は、飛沫・接触感染だけでなく空気感染もあり得る、非常に感染力の強い感染症です。
症状 主な症状として、発疹や結膜の充血をはじめ、発熱や咳が現れます。肺炎や脳炎のリスクもあり、軽視できない感染症です。
ワクチンについて ワクチン接種歴によっては、追加の接種が望まれます。ワクチン接種を希望する際、接種回数は2回で、接種間隔は4週間です。
風疹
感染経路 風疹は、主に飛沫を介して感染する、感染力の強い病気です。
症状 リンパ節腫脹や発熱、発疹が主だった症状ですが、風疹に感染しても無症状の人もいます。風疹のワクチン接種歴がない場合や1回しか接種していない場合、接種が必要です。
ワクチンについて 風疹のワクチンを接種する場合は、1回目と2回目の間隔を4週間空けます。
水痘
感染経路 水痘は、非常に感染力が強い感染症で、空気感染の他に接触や飛沫でも感染します。
症状 主な症状としては、皮膚の表面が赤くなる紅斑から始まり、水疱や膿疱が発生し、かさぶたとなり症状が治まっていきます。
ワクチンについて 医師と相談の上、ワクチン接種が求められます。水痘のワクチンは、2回接種しないといけません。接種間隔は、麻疹・風疹と同じく4週間です。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫・接触感染により感染しますが、無症状の人も存在します。
症状 主な症状は、発熱や咳などが症状として挙げられます。持病をはじめ重症化因子を持っている人は、重篤化するリスクがあるため、あらかじめワクチンを接種しておくことが推奨されています。
ワクチンについて 1回目の接種以降、前回のワクチン接種から3カ月を空けると、次のワクチン接種を受けられます。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、飛沫や接触で感染します。
症状 38度を超える高熱や全身の倦怠感をはじめ、全身症状が特徴として挙げられます。肺炎など重篤化する場合もあるため、軽視はできない病気です。
ワクチンについて 重篤化を回避するには、ワクチン接種が効果的なので、渡航前の接種が推奨されています。インフルエンザワクチンの接種回数は、原則として13歳以上が1回、13歳未満が2回です。

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各種ワクチン金額相場

マラウイへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、このとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
黄熱ワクチン 1万2,000円/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナ(mRNA)ワクチン、インフルエンザワクチンを取り扱っております。

マラウイ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

マラウイへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
黄熱 生ワクチン 1回目
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
黄熱 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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2回目接種までの間隔は、A型肝炎が2〜4週間、MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、インフルエンザワクチンが4週間、新型コロナ(mRNA)ワクチンが3カ月です。また、生ワクチンは接種後4週間他のワクチン接種ができません。接種間隔はワクチンによって異なるため、事前に接種をする際は計画的に進めることが大切です。

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マラウイの基本情報

マラウイは、アフリカ大陸の南東に位置し、タンザニア、モザンビーク、ザンビアと接する内陸国です。世界遺産にも登録されているマラウイ湖国立公園を有するマラウイの、文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 マラウイ共和国 通貨 マラウイ・クワチャ(MWK)
言語 チェワ語、英語、各民族語 チップの習慣 基本的にチップの習慣は必要ありません。
宗教 人口の約75%がキリスト教(その他はイスラム教や伝統宗教) 文化 マラウイ政府によって、国立舞踊団が創設されています。サッカーは、イギリスの植民地時代に導入され現在も盛んに行われています。籠細工や木彫りの仮面など豊富な伝統技術を有しています。
気候 5〜11月は乾季となり、雨がほとんど降りません。また乾季には、5〜8月の寒い時期と9〜11月の暑い時期があります。なお12〜4月は雨季となります。 時差情報 -7時間(日本の方が7時間進んでいます)。サマータイムはありません。
服装 ● 5〜8月の寒い時期はコートを着たり、就寝時には毛布をかけたりする必要があります。
● 9〜11月の暑い時期は、木陰に入ると快適に過ごせるため薄着で過ごせます。
● 雨季は、雨が降ると肌寒くなるので上着が必要です。
治安情報 マラウイ 危険・スポット・広域情報

マラウイの渡航情報

渡航目的や滞在期間に関わらずビザが必要です。また2019年より、マラウイへの入国ビザ審査がオンラインで実施可能となりました。

ビザ情報 渡航目的や滞在期間に関わらず、ビザが必要です。渡航前にマラウイ入国管理局のサイトよりビザを取得してください。
パスポートの必要有効残存期間 入国時に残存有効期間が6カ月以上必要です。
入国カードの記入について 機内で配布された場合記入が必要です。

入国に必要な手続き

マラウイに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査の2つです。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

マラウイ入国時に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
マラウイ入国時点で、有効残存期間が6カ月以上必要です。


航空券
マラウイと日本間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して手配します。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

マラウイ入国に必要な手続きは以下のとおりです。

入国審査
入国審査の際には、指紋の採取と顔写真の撮影が必須で、さらに入国の目的や滞在予定期間に関する質問が行われます。これらの手続きに問題がない場合、パスポートに入国許可のスタンプが押されます。


税関検査
税関手続きは厳格に行われます。マラウイ入出国の際の、持ち込み・持ち出し禁止または制限されているものについてはマラウイ税関局のサイトでご確認ください。


ビザ申請
マラウイへの入国には、渡航目的や滞在期間に関わらず、ビザ(査証)またはe-Visa(電子査証)が必要です。


出国に必要な手続き

マラウイを出国する際に必要なものと手続きは以下のとおりです。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

マラウイ出国時に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
航空会社のカウンターで搭乗券を受け取る際に、パスポートを提示します。


航空券
帰路に利用する航空会社のカウンターで航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

マラウイ出国に必要な手続きは以下のとおりです。

セキュリティ・チェック
手荷物関係を職員へ渡し、場合によっては梱包を解いて目視などの検査が行われることがあります。検査を含め、予想外に時間を要す場合も考えられるため、時間には余裕を持っておくことが大切です。


Visit Japan Webの準備
日本へ上陸した際の、入国審査などの手続きの迅速化を目的に導入されたサービスがVisit Japan Webです。事前に登録し、登録完了時に発行されるQRコードを入国審査官へ提示するだけで、審査を進められます。


Q&A

よくある質問

マラウイの衛生環境はどうですか?
マラウイは衛生環境が整っていないため、水が原因と考えられる消化器感染症が頻繁に発生し、コレラの流行や腸チフスの発生が毎年確認されています。そのため、水道水は避け、市販の飲料水を飲むのが一般的です。
マラウイでかかりやすい病気は?
マラウイでかかりやすい病気は、マラリア、狂犬病、経口感染症、性感染症、血液感染症などです。
マラウイ渡航ではどのワクチンが推奨されていますか?
マラウイ渡航では、黄熱、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどのワクチン接種が勧められています。マラウイは黄熱に感染する危険のある国ではありませんが、乗り継ぎなどで他の黄熱汚染地域を経由した渡航者には黄熱予防接種証明書の提示が求められます。
3種混合ワクチンが中止になった理由はなんですか?
3種混合ワクチンの製造販売業者から4種混合ワクチンの供給量が確保されたため、厚生労働省健康局結核感染症課からの通達により、平成26年3月12日付けで3種混合ワクチンの製造が中止となりました。
マラウイは危ない国ですか?
マラウイ全土で外務省から危険レベル1の十分注意の勧告が出ています。警戒が必要な国となっています。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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