バチカン渡航前の推奨ワクチン

イタリアの首都ローマの市内にあるバチカン市国は、世界で最も小さな国です。南ヨーロッパに分類されるバチカンで接種が望ましいワクチンは、麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザの5種類です。

麻疹
感染経路 麻疹は、空気を介して伝染する非常に感染力が強い病気です。飛沫感染や接触感染も起こり得るため、渡航中は注意が必要です。
症状 麻疹の主な症状は、発疹、目の充血、高熱、咳などがあります。肺炎や脳炎を引き起こすリスクも伴うため、ワクチンの接種歴がない場合は接種が推奨されています。
ワクチンについて ワクチンを受ける場合、必要な接種回数は2回で、接種間隔は4週間です。
風疹
感染経路 風疹は飛沫・接触感染によって広がる、感染力が高い病気です。風疹は無症状の患者もいるため、気がつかない内に感染している可能性があります。
症状 主な症状は、リンパ節の腫れ、発熱、発疹などです。
ワクチンについて 風疹の予防接種歴を確認し、必要に応じて予防接種が必要です。風疹の予防接種を受ける際は、最初の接種と2回目の接種の間に少なくとも4週間の間隔をあけて、2回接種を行います。
水痘
感染経路 水痘は、空気を通じて感染する病気です。空気感染だけでなく、接触や飛沫によっても感染することがあります。
症状 主な症状として、皮膚に赤い斑点が現れることから始まり、次第に水ぶくれや膿ぶくれが増えていきます。最終的にかさぶたができて症状が治まっていきます。
ワクチンについて ワクチン接種は2回必要です。接種間隔は麻疹や風疹の場合と同様に、4週間以上あけます。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫や接触によって感染します。中には、感染しても症状が現れない場合もあります。
症状 発熱や咳などを主な症状とし、基礎疾患などの重症化リスク因子を持つ人は、病状が深刻化する可能性が高いため、あらかじめ予防接種を受けることが重要です。
ワクチンについて 新型コロナウイルスの予防接種は、初めての接種から3カ月後に次の接種が可能です。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、飛沫感染および接触感染によって広がる疾患です。
症状 38℃以上の高熱や、体のだるさなどの全身にわたる症状が特徴的です。基礎疾患がある方や高齢者の場合は、肺炎をはじめとする重篤な状態に至ることもあり、軽視できない病気とされています。
ワクチンについて 重篤化を防ぐためには予防接種が有効であり、特に渡航前の予防接種が推奨されます。インフルエンザのワクチン接種は、原則として13歳以上が1回、13歳未満が2回です。2回接種の場合、1回目の接種から4週間後に2回目の接種ができます。

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各種ワクチン金額相場

バチカンへ渡航する際に接種が推奨される各種ワクチンの金額相場は、以下のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナ(mRNA)ワクチン、インフルエンザワクチンなどの摂取が可能です。

バチカン渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

バチカンに渡航する予定がある方は、以下の表にワクチンの接種時期と必要回数をまとめたので参考にしてみてください。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 3ヶ月
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 3カ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 3カ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 3カ月 2回目
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 3カ月
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麻疹・風疹、水痘、インフルエンザワクチンの2回目接種までの間隔は4週間、新型コロナウイルスのワクチンは3カ月です。ワクチンによって接種間隔が異なるため、事前に接種をする際は、計画的に進めることが大切です。

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バチカンの基本情報

バチカン市国は、イタリアの首都ローマの中にある独立国家です。バチカンの文化や気候など、基本情報を解説していきます。

国名 バチカン市国(Vatican City State) 言語 公用語はラテン語。外交用にはフランス語、通常業務ではイタリア語を使います
宗教 主にキリスト教(カトリック) 気候 真夏は30℃前後まで気温が上がりますが、湿度は日本よりも低く、冬は3℃近くまで下がります
服装 露出の多い服装を避け、肩を隠す必要があります。スカートやワンピースは膝が隠れる程度、ショートパンツも不可です。 通貨 ユーロ
チップの習慣 サービスを受けたらチップを渡す習慣があります 文化 大聖堂やバチカン美術館内では携帯電話での通話と撮影が禁止されています
時差情報 ニューヨークは-8時間(日本の方が8時間進んでいます) 治安情報 バチカン 危険・スポット・広域情報

バチカンの渡航情報

バチカンに渡航する際、ビザの取得は不要です。バチカンへの入国はイタリアからの陸路に限られ、国として入国審査などは実施していません。イタリアに入国する際のビザ情報は、以下のとおりです。

ビザ情報 日本のパスポートを所有しており、90日以内の滞在の場合は、ビザは免除されます(2025年以降はETIASの申請・承認が必要)
パスポートの必要有効残存期間 シェンゲン協定加盟国内から出国予定の日から90日以上必要
入国カードの記入について 入国カードは不要です

バチカン入国に必要な手続き

バチカンに入国する際に必要な手続きはありませんが、イタリアからの入国が必須なのでイタリアの入国に必要なものと手続きを紹介します。

必要なもの

航空券
イタリアまでの航空券の購入が必要です。旅行会社や専門会社を介して航空券を手配します。


パスポート
イタリア入国時点での必要な残存期間の決まりはありませんが、期間が90日以上残っている状態が推奨されています。


クレジットカード
現金に余裕がない際、ショッピングやサービス利用の際にはクレジットカードがあると便利です。一つのカードでは支払いができない可能性もあるため、複数会社のカードを用意しておくとよいでしょう。


ユーロ
バチカン(イタリア)やシェンゲン協定加盟国内でユーロを通貨としている国では、チップを渡す際に必要となります。


必要な手続き

ビザ申請
観光や商用目的で、滞在期間が90日以内の場合は、ビザの取得は不要です。しかし、2025年以降、EU諸国に入国するためにはETIAS(事前渡航認証システム)が必要です。ETIASには、氏名や国籍などの基本情報、犯罪歴や紛争地域などへの渡航歴が審査規定に含まれます。ETIASはオンラインのみで申請でき、Eメールアドレス宛てに渡航認証許可が届きます。申請結果は当日から4週間以内に届くので、事前に申請を済ませることが大切です。


入国審査
入国審査ではEU諸国外旅行者(NON EU NATIONALS)に並びます。滞在先や目的を聞かれたら回答します。イタリアではマスクを付けていると重篤な病気と勘違いされるので、軽い風邪でもマスクを外して入国審査を受けるとスムーズに審査を通過可能です。入国審査が終わったら、ターンテーブルで荷物を受け取り、関税検査に移動します。


関税検査
関税で荷物を検査されることは、ほとんどありません。関税申告書も、必要な人のみ提示します。外貨の持ち込みと持ち出しはともに1万ユーロ相当未満までで、それ以上になると申告が必要になります。


バチカン出国に必要な手続き

バチカン(イタリア)出国に必要なものは以下のとおりです。

必要なもの

航空券
帰路に利用する航空会社にカウンターで航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。


パスポート
航空会社のカウンターで飛行機の搭乗券を受け取る際に、パスポートを提示します。


必要な手続き

セキュリティチェック
出国審査が終わったら、セキュリティチェックを行います。セキュリティチェックを含め、出国手続きに時間を要す可能性も考えられるため、食事などは余裕を持って済ませておくことが大切です。


Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webは、日本へ上陸した際の入国審査などの手続きを迅速化するために、新たに導入されたサービスです。事前に登録し、登録完了時に発行される二次元コードを入国審査官へ提示するだけで、審査を手短にできます。


Q&A

よくある質問

バチカンへの渡航前に新型コロナウイルスワクチンは必要ですか?
バチカンへの渡航前に新型コロナウイルスワクチンは必要です。厚生労働省もワクチンの接種を推奨しています。最低2回の摂取が推奨されているので、計画的にワクチン接種を進めることが大切です。
バチカンで流行している病気はありますか?
現在、バチカンで流行している病気はありません。2018年にイタリア北部でウエストナイル熱が流行しましたが、バチカンでは感染拡大しませんでした。
バチカンの新型コロナウイルスの累計感染者数は?
2024年2月5日現在のバチカンの累計感染者数は、29人です。バチカンではワクチン接種を推奨しているため、重篤者も少ないです。
バチカンに入国する際にワクチンの証明書は必要ですか?
2022年6月1日より、日本からイタリアへ渡航する際のワクチン証明書は不要になりました。陸路でバチカンに入国する際も同様です。
風邪を引いても新型コロナウイルスのワクチンは接種できますか?
発熱している人と、重篤な症状がある人は新型コロナウイルスのワクチンを摂取できません。自覚症状がある場合は、予約している医療機関に連絡して指示を仰ぐことが大切です。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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