コンゴ共和国渡航前の推奨ワクチン

コンゴ共和国への渡航前に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、髄膜炎、狂犬病、ポリオ、黄熱などです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、食べ物や飲み物を通して経口感染する感染症です。
症状 主な症状は、発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気、嘔吐、黄疸などです。特に治療法はなく、1〜2カ月ほどの安静が必要になりますが、予防接種によって免疫をつけることが可能です。
ワクチンについて 予防接種は3回の接種が必要で、1回目の接種から2~4週間後に2回目を、それから6カ月後に3回目の接種を行います。なお3回目の接種後、約5年間は抗体が持続するといわれています。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は、消毒がされていない医療機器の使用や性行為によって、血液・体液が体内に侵入することで感染する感染症です。アジア・アフリカ・南米などの、発展途上国で広く流行しています。
症状 潜伏期間後に、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐腹痛、黄疸などの症状が出現し、さらに皮膚の発疹や関節の痛みといった症状が現れることもあります。
ワクチンについて 予防のためのワクチンは3回の接種が必要です。
腸チフス
感染経路 腸チフスは、細菌が付着した食べ物や水を摂取することで感染する感染症です。細菌が摂取されると、増殖し血流に乗って広がります。衛生環境が悪く、安全な飲み水が不足している地域では、感染するリスクが高まります。
症状 感染後の症状は、高熱、疲労感、頭痛、腹痛、便秘、下痢などです。
ワクチンについて 長年、腸チフスの予防接種は、2歳以上を対象とした注射剤ワクチンと5歳以上を対象とした経口弱毒化・生ワクチンが使用されていました。しかし、2017年12月に、生後6カ月から使用できる結合型・腸チフス・ワクチンがWHO(世界保健機関)によって認定されました。
髄膜炎
感染経路 髄膜炎は、患者がくしゃみをした際に放出される飛沫が他の人の気道を介して体内に侵入し、最終的には血流に乗って髄膜に達することで引き起こされる炎症性の感染症です。
症状 この病気は1日から2週間の潜伏期間を経て、頭痛、発熱、首の硬直による動きの困難さといった症状を引き起こします。特に、首の硬直は髄膜炎の特徴的なサインの一つです。
ワクチンについて 日本国内では、平成27年から予防のためのワクチンが普及し始めました。このワクチンは1回接種することで、約5年間免疫効果が維持されると報告されています。そのため、予防接種は髄膜炎から身を守る重要な手段の一つとされています。
狂犬病
感染経路 狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するイヌやネコ、コウモリなどの野生動物に噛まれたり引っ掻かれたりしてできた傷から感染する病気です。潜伏期間は、咬まれた部位によって異なりますが、一般的には1〜2カ月ほどです。
症状 症状は、発熱や頭痛、疲労感などから始まり、やがて幻覚や恐水発作などの筋痙攣を発症します。
ワクチンについて 事前にワクチンを打つことで、ウイルスが体内に入った場合の予防につながります。狂犬病ワクチンは、1回目の1週間後に2回目を、3~4週間後に3回目を接種します。
ポリオ
感染経路 ポリオは、人の口の中に入り腸の中でポリオウイルスが増えることで、急性の麻痺が起こる病気です。腸で増えたポリオウイルスは、便を介して人へと感染します。成人が感染することもありますが、乳幼児がかかることが多い病気です。
症状 症状としては、感染してから3〜35日後に発熱や頭痛、喉の痛みなどが現れます。
ワクチンについて 日本では、平成24年9月以降、注射の不活化ポリオワクチンが定期の予防接種で使用されています。
黄熱
感染経路 黄熱は蚊を介して感染する疾患です。感染すると致命率は高いですが、回復すると終生免疫を残します。
症状 潜伏期間は3〜6日程度で、発熱や頭痛が突如発生します。
ワクチンについて 黄熱のワクチンは、世界的に非常に副反応の少ない安全性の高いワクチンとされています。ただし、妊婦の方や卵・ラテックスアレルギーを持つ方は接種できません。

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各種ワクチン金額相場

コンゴ共和国へ渡航する際に、接種が推奨されている各種ワクチンの相場価格は以下のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000~8,000円/回
腸チフスワクチン 1万円前後/回
髄膜炎ワクチン 2万5,000円前後/回
狂犬病ワクチン 1万5,000〜2万円/回
ポリオワクチン 7,000〜1万円/回
黄熱ワクチン 1万2,000円/回

当クリニックでは、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、腸チフスワクチン、髄膜炎ワクチン、狂犬病ワクチン、ポリオワクチンを取り扱っております。他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えておりますので、お気軽にお問い合わせください。

コンゴ共和国渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

コンゴ共和国へ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
腸チフス 不活化ワクチン 1回目
髄膜炎 不活化ワクチン 1回目
狂犬病 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
黄熱 生ワクチン 1回目
ポリオ 不活化ワクチン 1回目 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
4回目(3回目終了後1年)

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
腸チフス 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
髄膜炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
狂犬病 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間 2回目
2週間 3週間 3回目
4週間 3回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
黄熱 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
ポリオ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
4週間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
8週間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
3ヶ月 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 4回目(3回目終了後1年)
18ヶ月 4回目(3回目終了後1年) 24ヶ月
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コンゴ共和国の基本情報

コンゴ共和国は、アフリカ大陸の中央部分に位置しており、ウガンダやタンザニア、ザンビアなど9カ国と国境を接している国です。コンゴ共和国の文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 コンゴ共和国 通貨 CFAフラン
言語 フランス語(公用語)、リンガラ語、キトゥバ語 チップの習慣 チップ文化があります。
宗教 キリスト教、イスラム教 文化 首都ブラザビルは、小さい都市ながら緑が多く、絶滅危惧種に指定されているローランドゴリラの保護区があります。壮大な緑と神秘的な青の湖など、自然と野生を感じられます。
気候 四季はなく、首都ブラザビルの年間平均気温は25℃です。首都以北の内陸部は、熱帯雨林地域のため高温多湿です。 時差情報 −8時間(日本の方が8時間進んでいます)
服装 日除け対策が必要です。 治安情報 コンゴ共和国 危険・スポット・広域情報

コンゴ共和国の渡航情報

ビザ情報 入国にはビザが必要です。発行されたビザは入国日から有効です。
パスポートの必要有効残存期間 申請時に6カ月以上が必要です。
入国カードの記入について 記入が必要です。

入国に必要な手続き

コンゴ共和国に入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査の2つです。それぞれに必要なものなどについて解説します。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

コンゴ共和国入国時に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
ビザ申請時に残存有効期間が6カ月以上必要です。


航空券
日本とコンゴ共和国間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して手配します。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

コンゴ共和国入国時に必要な手続きは以下のとおりです。

ビザ申請
コンゴ共和国に入国する際には、事前にビザの取得が必要です。


入国審査
コンゴ共和国への入国時には、イエローカード(黄熱予防接種証明書)が必要です。生後9カ月以上のすべての入国者にイエローカードの提示が求められます。イエローカードが提示できなければ入国はできません。


税関検査
出入国の際に、全ての荷物が検査対象となります。特に、段ボールに入った荷物は厳しく検査される可能性が高いです。空港係官は、英語をほとんど理解していないので、ある程度のフランス語能力がないと円滑に検査が進まない恐れがあります。


出国に必要な手続き

コンゴ共和国を出国する際に必要な手続きについて解説します。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

コンゴ共和国出国時に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
航空会社のカウンターで、搭乗券を受け取る際に、パスポートを提示します。


航空券
帰路に利用する航空会社のカウンターで航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

Visit Japan Webの準備
日本へ上陸した際の、入国審査などの手続きの迅速化を目的に導入されたサービスがVisit Japan Webです。事前に登録し、登録完了時に発行されるQRコードを入国審査官へ提示するだけで、審査を進められます。


Q&A

よくある質問

コンゴ共和国に行くには予防接種は必須ですか?
入国時、生後9カ月以上の全ての渡航者に黄熱予防接種証明書の提示が求められます。黄熱予防接種証明書はワクチン接種の10日後から有効になり、生涯有効です。
コンゴで病気にかかることはありますか?
現地では、マラリアやデング熱、サル痘、狂犬病など多くの動物由来の感染症のリスクがあります。
コンゴ共和国の平均寿命は?
コンゴ共和国の平均寿命は、65.6歳です。
コンゴは貧しい国ですか?
コンゴ民主共和国同様、コンゴ共和国は低所得国に分類されています。なお、2022年の世界の名目GNI(国民総所得)ランキングによると、コンゴ民主共和国が87位なのに対し、コンゴ共和国は142位です。
コンゴ共和国の首都はどこですか?
コンゴ共和国の首都であるブラザビルは、国の南部に位置し、コンゴ川の左岸に広がっています。この都市は、政治的および経済的な中心地としての役割を果たしており、国内外からの訪問者を魅了しています。 また、この都市は隣国であるコンゴ民主共和国の首都キンシャサと向かい合っており、両都市はコンゴ川を挟んで非常に近い距離にあります。ブラザビルは、コンゴ共和国の政治、経済、文化の中心地であり、国の発展において重要な役割を担っています。

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Information

各国で流行している感染症

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Reservation

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ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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