ベルギー渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

ベルギー渡航前の推奨ワクチン

首都ブリュッセルのベルギーは、公用語がフランス語・オランダ語・ドイツ語の3つある国です。自然や街並みを楽しめるベルギーで推奨されるワクチンは、麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザの5種類です。

麻疹

感染経路	麻疹の主な感染経路は、感染者が咳やくしゃみをして、空気中に含まれたウイルスを吸い込んだことによる空気感染です。その他は、飛沫感染・接触感染です。
症状	主な症状は、10日～12日の潜伏期間の後に、発熱、咳、鼻水、目の充血などが見られます。そして発熱が2日～4日ほど続いた後に、39度以上の高熱とともに発疹が現れます。
ワクチンについて	ワクチン接種は4週間間隔で、2回です。ワクチンには、MR（麻疹・風疹の混合）ワクチンがあります。

風疹

感染経路	1人の患者から5人～7人に移す強い感染力があり、主な感染経路は飛沫感染です。潜伏期間は、2週間〜3週間とやや長くなっています。
症状	大人が風疹を発症すると、関節痛や高熱、発疹などが見られ、小児より重症化するケースがあります。脳炎や血小板減少性紫斑病と合併するケースもあり、注意が必要です。ただし、一度抗体が獲得できれば、一生免疫が続くとされています。
ワクチンについて	ワクチン接種は2回で、4週間間隔で接種します。ワクチンの種類は、麻疹と同じMR（麻疹・風疹の混合）ワクチンでもよいでしょう。

水痘

感染経路	水痘は感染力が強く、家庭内での接触による発症率は90%とのデータがあります。主な感染経路は、患者の咳やくしゃみが原因で、空気中に含まれているウイルスを吸い込む飛沫感染・空気感染、ウイルスが付着した手で粘膜に触れる接触感染の3つです。
症状	潜伏期間は10日～21日程度となっており、成人では発疹が見られる1日～2日前に倦怠感を伴うことがあります。他にも、発熱や食欲不振が見られます。
ワクチンについて	ワクチン接種で、重症化をほぼ100%予防できるため、ワクチンの接種が大切です。ワクチン接種は2回、4週間間隔で行います

新型コロナウイルス感染症

感染経路	主な感染経路は、空気中のウイルスを吸い込むエアロゾル感染、ウイルスを含む飛沫が口や目などの粘膜に付着する飛沫感染、ウイルスが付着した手で粘膜に触れる接触感染の3つです。
症状	主な症状は、疲労感や関節痛、筋肉痛、下痢などさまざまです。
ワクチンについて	新型コロナウイルスのワクチン接種の3回目以降は、前回から3カ月空けて行います。

インフルエンザ

感染経路	主な感染経路は、感染した人のくしゃみなどが空気中に飛散し、それを吸い込むことによる飛沫感染、手や物などに付着したウイルスを接触したことによる接触感染です。基本的に、空気感染はしません。潜伏期間は1日～4日、感染力の強い時期は発症前24時間から発症後3日程度までとされています。
症状	主な症状は、38度以上の苦熱、頭痛、関節痛、咳などです。
ワクチンについて	インフルエンザのワクチンの接種は、13歳以上は原則1回、13歳未満は2回接種が基本です。2回目を接種する場合、1回目から4週間空けます。流行時期の10～11月頃に接種するとよいでしょう。

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