チェコ渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

チェコ渡航前の推奨ワクチン

チェコはヨーロッパの内陸国で、EU加盟国です。東ヨーロッパに含まれますが、ヨーロッパの中でも中央寄りに位置します。チェコに渡航する場合、麻疹、風疹、水痘、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症のワクチンを打つのが望ましいです。

麻疹

感染経路	麻疹は、はしかとも呼ばれ、空気、飛沫、接触感染で、人から人に強い感染力で感染します。
症状	発熱や咳、結膜充血、発疹などが見られますが、重篤な場合は脳炎や肺炎を引き起こし、先進国でも、1,000人中1人の死亡が起きる病気です。
ワクチンについて	ワクチンは2回に分け、初回との間隔を4週間あけて2回目を接種します。一度感染した人は免疫があるとされているため、ワクチンは不要です。

風疹

感染経路	風疹は、飛沫感染で強い感染力があります。
症状	2〜3週間の潜伏期間を経て、発熱や発疹、ひどい関節痛が現れます。また血小板減少性紫斑病や脳炎など、合併症も発症する恐れがある病気です。
ワクチンについて	ワクチンは2回に分け、初回から4週間間隔をあけます。風疹と麻疹の混合ワクチンを接種すると、両方の予防ができるでしょう。なお、過去に感染した人は免疫を持っているとされているため、ワクチンは不要です。

水痘

感染経路	水痘は水ぼうそうとも呼ばれ、空気、飛沫、接触感染で感染する病気です。
症状	潜伏期間は2週間程で、発熱が見られて次第に発疹が現れ、水疱、膿疱からかさぶたへと変化して治癒します。日本でも年間100万人が発症し、4,000人が入院するほどのリスクがあるため、ワクチンで対策するとよいでしょう。
ワクチンについて	ワクチンは1回目で重症化を防ぎ、2回目で発症自体を予防できるとされています。初回と2回目の接種間隔は、4週間です。

新型コロナウイルス感染症

感染経路	新型コロナウイルス感染症は、空気、飛沫、接触感染によって感染します。
症状	主な症状は、疲労感や関節痛、筋肉痛、下痢などさまざまです。無症状の人もいれば、強い風邪症状が現れる人、持病が重症化する人もいるため、ワクチンの接種が必要です。
ワクチンについて	ワクチンは感染状況に合わせて数回接種するのが望ましいでしょう。初回から3カ月の接種間隔をあけると、次のワクチンを接種可能です。

インフルエンザ

感染経路	インフルエンザは、飛沫、接触感染で短期間に多くの人へ感染する病気です。
症状	高熱、頭痛、倦怠感、関節痛などの症状が現れ、高齢者は肺炎、子どもは脳症などを引き起こすリスクがあります。
ワクチンについて	ワクチンは13歳以上は原則1回、13歳未満は2回接種が基本です。医師と相談して接種しましょう。

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