エチオピア渡航前の推奨ワクチン

エチオピアは東アフリカにある熱帯気候の国です。日本より感染リスクの高い感染症が多いため、渡航前には予防接種を検討することをおすすめします。

地域によっても異なりますが、一般的には東アフリカに行く前には以下の予防接種が推奨されています。

・黄熱ワクチン
・A型肝炎ワクチン
・B型肝炎ワクチン
・ポリオワクチン
・髄膜炎菌ワクチン
・MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン
・水痘ワクチン
・破傷風ワクチン
・インフルエンザワクチン
・新型コロナワクチン

こちらでは、特に黄熱ワクチン、破傷風ワクチン、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンについて紹介します。

黄熱ワクチン
感染経路 黄熱は熱帯地域のウイルス性感染症で、「Aedes」属の蚊が媒介します。
症状 初期症状としては発熱や筋肉痛程度ですが、重症化すると黄疸や出血を引き起こすこともあり油断は禁物です。
ワクチンについて ワクチンが効果的で、WHOは流行地域への旅行者に接種を推奨しています。
破傷風ワクチン
感染経路 破傷風ワクチンは、破傷風の予防に効果を発揮します。土壌の細菌が原因となる破傷風は、外傷から破傷風菌が体内に入ることで発症します。
症状 筋肉けいれんを引き起こす可能性があり、命に関わることもあるため注意が必要です。
ワクチンについて 日本では、乳幼児期に3種混合ワクチン(破傷風・ジフテリア・百日咳)などを接種している人も多いですが、最終接種より10年以上経過している場合は追加接種をおすすめします。
MR(麻疹風疹の混合)ワクチン
感染経路 妊婦が感染すると胎児が先天性風疹症候群になる可能性もあるため、注意が必要です。
症状 麻疹は感染力が強く、発熱や発疹などを引き起こし、肺炎や脳炎に至る恐れもある感染症です。風疹は通常は軽症ですが、まれに脳炎を引き起こす場合もあります。
ワクチンについて MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンは、麻疹と風疹の両方に効果的な予防接種です。

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各種ワクチン金額相場

エチオピアへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、このとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
黄熱ワクチン 1万2,000円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回

エチオピア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
黄熱 生ワクチン 1回目
破傷風 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回目終了後1年~1年半)
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
病名 ワクチンの種類
黄熱 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半)
18ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半) 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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ワクチンは渡航予定日の少なくとも10日前までに接種しましょう。生ワクチンは、接種後4週間ほかのワクチン接種ができないので注意が必要です。

 

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エチオピアの基本情報

日本の約3倍の面積を占めるエチオピアの基本情報は以下のとおりです。

国名 エチオピア連邦民主共和国 言語 アムハラ語、オロモ語、英語など
宗教 キリスト教(エチオピア正教)、イスラム教 気候 熱帯モンスーン気候。標高によって温帯気候
服装 エチオピアの人は控えめな服装をしていますが、首都(アディスアベバ)では少し華やかです。女性は肩と膝を覆う服が理想的です。特にイスラム地域や田舎では露出の多い服は避けましょう。男性は長ズボンと肩を覆う服が好ましく、上半身が裸だったりショートパンツを履いたりするのは不適切とされます。 通貨 ブル(BIRR)
チップの習慣 ガイドやレストランでのサービスに対してはチップが必要です。レストランでは料金の10%程度の金額、ガイドでは50〜100ブル程度が適当な金額です。 文化 伝統音楽と現代音楽の両方が好まれています。歴史も長く、キリスト教とイスラム教の影響を受けた独自の文化を有しています。
時差情報 -6時間(日本の方が6時間進んでいます) 治安情報 反政府武装勢力による活動に注意が必要であり、退避勧告や渡航中止勧告が出ている地域もあります。スリやひったくりなどの犯罪に遭うリスクもあり、注意が必要です。
エチオピア 危険・スポット・広域情報

エチオピアの渡航情報

エチオピアに渡航する際は、ビザを事前に取得する必要があることに注意が必要です。

ビザ情報 エチオピアでは、日本のパスポート保持者は事前にビザを取得する必要があります。90日以内の短期滞在であっても渡航前に適切なビザを取得することが重要です。
パスポートの必要有効残存期間 ビザ申請時に6カ月以上の残存期間が必要です。空白ページが2ページ以上あることも確認しましょう。
入国カードの記入について 空港や機内で入手した入国カードに記入して提出します。

入国に必要な手続き

エチオピアに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査の2つです。黄熱ワクチンの予防接種証明書(イエローカード)が求められる場合があるため、日本で黄熱ワクチンの接種を済ませて、予防接種証明書を持って入国することをおすすめします。

必要なもの
エチオピアに入国する際に必要なものは以下のとおりです。

航空券
エチオピアと日本間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して手配します。


パスポート
エチオピアのビザを申請する時点で、残存期間が最低6ヶ月間残っている状態が推奨されています。


必要な手続き
エチオピアへの入国に必要な手続きは以下のとおりです。

ビザ申請
エチオピアへ旅行する場合、e-Visaをオンラインで申請できます。ボレ国際空港到着時に限り、滞在期間30日間のアライバルビザの申請ができます。しかし、待ち時間や不確実性を避けるため、事前にe-Visaを取得することが推奨されています。


入国審査
入国審査では、入国審査官にパスポートおよび事前に取得したビザを提出し、滞在先、滞在目的、滞在期間などを伝えます。帰国または次の目的地までの航空券やイエローカードなどの追加書類を求められる場合もあります。


税関検査
エチオピアでの税関検査では、機内で配布される紙媒体の税関申告書に記入し、到着時にそれとパスポートを税関職員に提示するのが一般的です。具体的な内容や金額の申告は正確に記入してください。エチオピアでは自動入国審査端末(APC)のようなシステムは一般的ではないため、手続きは主に人手で行われます。


出国に必要な手続き

出国前に航空会社のチェックインカウンターで手続きを行います。時間には余裕を持って手続きを行いましょう。

必要なもの
エチオピアを出国する際に必要なものは以下のとおりです。

ビザ
ビザが有効期限内で複数回入国が許可されている場合、次の訪問のためにビザを保持しておきましょう。


航空券
次の渡航先や帰路に利用する航空会社のカウンターで航空券とパスポートを提示し、チェックインの手続きを行います。


パスポート
航空会社のカウンターで、搭乗券を受け取る際にパスポートを提示します。


予防接種証明書
特定の病気に対する予防接種証明書など、一部の国に再入国する際に必要になることがあります。


必要な手続き
エチオピアを出国する際に必要な手続きは以下のとおりです。

セキュリティ・チェック
エチオピアを出国する際は、セキュリティ・チェックが必要です。セキュリティ・チェックとは、搭乗者と手荷物が安全基準に従って検査される手続きです。


Visit Japan Webの準備
エチオピアを出国し、日本へ上陸する際の入国審査などをスムーズに行ううえで、Visit Japan Webが便利です。事前にオンラインで必要事項を登録することで送られるQRコードを提示すれば、審査をスムーズに通過できます。


Q&A

よくある質問

アフリカに行く前には予防接種をするべきですか?
アフリカの熱帯地域の中には、黄熱の予防接種証明書を提示しないと入国できない国もあります。その他の予防接種は、感染症にかからないために受けるもので、必ずしも必須ではありません。ただし、日本より感染リスクの大きな感染症もあるため、感染症から身を守りたい方は、渡航先の感染状況や自分の健康状態を考慮してワクチン接種を検討しましょう。なお、マラリアやデング熱などの蚊を媒介する疾患のリスクがある地域では、予防薬の服用や蚊除け対策も検討するとよいでしょう。
黄熱のワクチンが必要な国はどこですか?
主にアフリカと南アメリカの特定の国々です。これらの地域は黄熱が発生する可能性があるため、世界保健機関(WHO)や各国の保健当局はこれらの地域への渡航者に対してワクチン接種を推奨しています。 エチオピアにおいては、日本から入国する際に空港で黄熱ワクチン接種証明書を求められることはないようですが、他の黄熱リスク国からエチオピアに入国する際や、エチオピアから他の国へ入国する際、乗り継ぎの際などに証明書の提示を求められることがあります。
感染症を発症した場合どうしたらいいですか?
一般的に東アフリカでは設備の整っている医療機関が少なく、医療水準はあまり高くありません。現地で簡単な診察・治療はできますが、症状が重い場合には先進国で治療を受けることになります。
帰国後に注意することはありますか?
一般的に、感染症は症状が現れるまでに潜伏期間があります。帰国後に発症する可能性もありますので、万が一帰国後に不安な症状が現れた方は、早期に医療機関を受診し、海外渡航歴を伝えたうえで適切な診断・治療を受けることが大切です。
治安情報はどこで確認できますか?
外務省海外安全ホームページにて最新の情報を見ることができます。渡航前に確認しておくことをおすすめします。

参照:外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_095.html#ad-image-0

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

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ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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