タンザニア渡航前の推奨ワクチン

タンザニアは東アフリカに位置し、日本の約2.5倍の国土を持ちます。気候は熱帯で、アフリカ最高峰キリマンジャロ山や白い砂浜を持つザンジバルなど、豊富な自然が特徴的です。また、多様な民族・宗教が混在する国でもあります。タンザニアに渡航する前に、以下のワクチンを接種しましょう。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は食べ物から感染する病気で、アジア、アフリカ、中南米に広がっています。これらの地域では、加熱処理していない食物は食べないようにしましょう。特にカットフルーツや野菜サラダなどは、つい食べてしまいがちなので要注意です。
症状 A型肝炎に感染すると、発熱、倦怠感、食欲不振、嘔吐、下痢、黄疸などの症状が出て、重症の場合は1カ月程度の入院が必要になります。
ワクチンについて ワクチンは、1回目接種から2~4週間あけて2回目の接種となります。さらに、2回目の接種から6カ月後に3回目の接種を行うとより免疫が強化されます。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は、主に輸血などの血液を介したり、性的接触をしたりすることによって感染します。潜伏期間が長いため、感染源を突き止めにくい感染症です。致死率は1%程度ですが、肝硬変やがんになる場合もあるので注意が必要です。また、B型肝炎には、「一過性感染(急性B型肝炎)」と「持続感染」の2つがあります。
症状 約3カ月の潜伏期間を過ぎると、倦怠感や食欲不振、腹痛、黄疸、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。
ワクチンについて ワクチンは、1回目から4週間あけて2回目、1回目から5~6カ月あけて3回目を接種します。
狂犬病
感染経路 狂犬病は、日本やヨーロッパ、オセアニア地域の一部では根絶したと言われていますが、世界ではまだ猛威を振るっています。狂犬病を発症して、毎年5万人もの人が亡くなっているとされています。特に開発途上国での感染が目立つので、タンザニアに渡航する際にも注意が必要です。狂犬病は犬に限らず、あらゆる哺乳動物に感染するので、万一感染した動物に咬まれると、感染してしまいます。
症状 発症した場合の致死率は、ほぼ100%とされています。
ワクチンについて 発症を抑えるには、ワクチン接種が有効です。ワクチン接種は計3回で、1回目の接種から1週間後に2回目、3~4週間後に3回目を接種します。
破傷風
感染経路 破傷風菌によって起こる感染症です。破傷風菌は世界中の土壌の中に生息しており、切り傷に泥が付着すると、その泥の中にいた破傷風菌が体内に侵入して感染します。
症状 3日~21日間の潜伏期間ののち、口から全身にかけて筋肉が痙攣し、呼吸困難に陥って死亡することもあります。
ワクチンについて ワクチン接種のスケジュールは、1回目から3~8週間あけて2回目、2回目終了後1年~1年半後に3回目です。

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各種ワクチン金額相場

A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、破傷風ワクチンの金額相場は、次のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000〜8,000円/回
狂犬病ワクチン 1万5,000〜2万円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回

タンザニア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

タンザニアに渡航する予定がある方向けに、ワクチン接種の時期と必要回数を以下の表にまとめました。渡航前の計画を立てる際に参考にしてください。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
狂犬病 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
破傷風 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回終了後1年~1年半)
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 1回目 2回目
病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
狂犬病 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間 2回目
2週間 3週間 3回目
4週間 3回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 3回目(2回終了後1年~1年半)
18ヶ月 3回目(2回終了後1年~1年半) 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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タンザニアの基本情報

渡航先の情報を先に知っておきたい方のために、カタールの文化や気候などの基本情報は次のとおりです。

国名 タンザニア連合共和国(United Republic of Tanzania) 言語 スワヒリ語(国語)、英語(公用語)
宗教 イスラム教、キリスト教、土着宗教 気候 3月~5月は豪雨の時期で、11月~12月が小雨期、それ以外は乾季が続きます。熱帯気候なので冬でも温暖ですが、3月~5月は雨期に当たるので旅行には適しません。内陸部は標高が千メートル以上あるので、1日の中でも寒暖差が大きくなっています。一方で沿岸部は高温多湿で、日本の夏の気候と似ています。
服装 熱帯気候なので、日本の夏のような服装でよいですが、日差しが強いため肌の露出は控えた方がよいです。また、日中は帽子やサングラスも必要です。内陸部では朝夕は気温が下がるので、1枚羽織るものを用意しておきましょう。 通貨 タンザニア・シリング(ホテルやお土産屋などでは米ドルも使用可能です)
チップの習慣 タンザニアにはチップの習慣があります。空港やホテルのポーターには1米ドル、ホテルの部屋では一人1米ドル、日本語ガイドには1日20~25米ドル、英語ドライバーガイドには1日15~20米ドルが目安です。 文化 タンザニアには約120以上の民族が存在し、それぞれ独自の文化を持っています。中でも有名なのが、スワヒリ人のスワヒリ文化、マサイ族のマサイ文化です。
時差情報 -6時間(日本が6時間進んでいます) 治安情報 タンザニア 危険・スポット・広域情報

タンザニアの渡航情報

タンザニアに渡航する場合の情報を紹介します。

ビザ情報 ビザの取得が必要です(現在はオンライン申請のみとなっています)
遅くとも渡航予定日の2週間前に申請が完了していなければなりません
パスポートの必要有効残存期間 ビザ申請時に有効残存期間が6カ月以上、未使用査証欄が見開き2ページ以上必要です
入国カードの記入について 必要です

ちなみに、観光目的の短期渡航の場合は、空港でアライバル・ビザの申請が可能です。ただし、手続きを終えるまでにかなり時間がかかるので、事前にオンラインで申請しておく方が安心です。

入国に必要な手続き

タンザニアへの入国には、事前にビザ申請を済ませておき、渡航時には航空券・パスポートを携帯し、入国審査と税関検査を通過する必要があります。

必要なもの
タンザニアに入国する際に必要な持ち物は以下です。

航空券
旅行会社や専門会社を介して航空券の手配をしておきましょう。2024年1月現在、日本とタンザニアを結ぶ直行便は出ていないため、乗り継ぎが必要です。


パスポート
パスポートの残存有効期間は、ビザ申請時に6カ月以上なければなりません。また、パスポートの未使用査証欄が、見開き2ページ以上必要です。


必要な手続き
タンザニアに入国する場合は以下の手続きを通過

入国審査
入国審査には、入国カードの記入が必要です。空港には、入国カードの記入を手伝う係官がいますが、多額の料金を請求される場合があるので、はっきりと拒否しましょう。税関職員によるランダムな検査があり、疑いを持たれると罰金を科せられたり、所持品を没収されたりすることもあります。そのため、身に覚えがなければ、毅然とした態度で接する必要があります。


出国に必要な手続き

タンザニアから出国する際に、必要な手続きについて解説します。

必要なもの
タンザニアを出国する際に必要なものは以下です。入国時と同様、航空券・パスポートを紛失・盗難しないよう身近に携帯しておくのがおすすめです。

航空券
出国審査の際に、帰路の航空券とパスポートを係員へ提示します。


パスポート
航空券と同様、出国審査で提示しなければならないため、すぐに取り出せるところに保管しておきます。


必要な手続き
タンザニア出国に必要な手続きを以下にまとめました。

税関手続き
タンザニアは、東アフリカ共同体税関管理法およびワシントン条約に則り、厳しい取締りを行っています。特に象牙製品の取締りが厳しく、動物の皮や角、宝石なども、信頼できる店の証明書がない場合は、摘発されるなどのトラブルを招くおそれがあります。


出国審査
帰路の航空券・パスポートを提示して出国審査を受けます。混雑している場合は想定以上の時間がかかることもあるため、遅くとも2時間前には空港に到着し、余裕を持って審査を受けられるように行動計画を立てましょう。


Visit Japan Web
「Visit Japan Web」は、入国手続き「検疫」、「入国審査」、「税関申告」、「免税購入」をオンラインで行えるサービスです。タンザニアへ入国する際にも、日本へ帰国する際にも利用することができます。Visit Japan Webを利用すると、現地での手続きがスムースに行えるので便利です。


Q&A

よくある質問

タンザニア入国時にワクチン接種証明書は必要ですか?
2024年1月現在、タンザニア入国時にPCR検査陰性証明書およびワクチン接種証明書を提示する義務はありません。
タンザニアから日本へ入国する際にワクチン接種証明書は必要ですか?
2024年1月現在、提示する義務はありません。
タンザニアは安全ですか?
アフリカ諸国の中では比較的安全という印象を持たれがちですが、事故や犯罪の発生件数は多く、日常的にスリ・ひったくり・空き巣などの一般犯罪が横行しているのが現状です。常に身の回りに注意しながら滞在することが大切です。
タンザニアに行くときの注意点は?
滞在中は、新型コロナウイルスやマラリアなどに注意しなければなりません。手洗いやマスク着用などの基本的な対策に加えて、ソーシャルディスタンスの意識も重要です。
タンザニアで蚊に刺されないためにはどうしたらよいですか?
長袖シャツや長ズボンを着用した上でさらに虫除け剤や蚊取り線香などを活用しましょう。タンザニアにはマラリアの媒介となるハマダラ蚊が生息しているため、蚊の活動が活発になる夜間(日没から日の出)は特に気を付ける必要があります。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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