スリランカ渡航前の推奨ワクチン

スリランカ渡航前には、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、日本脳炎、狂犬病などのワクチン接種が推奨されています。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎の感染経路は、糞便のウイルスが人の手を介して食品などに付着し、それを経口接種することです。
症状 症状は発熱、倦怠感、食欲低下、吐き気、嘔吐、黄疸があります。潜伏期間は2〜7週間と長めです。そのため、帰国直後に感染に気付かないことが考えられます。
ワクチンについて ワクチンは3回接種が必要で、接種後5年間は有効とされています。ワクチン接種のスケジュールは、1回目から2~4週間後と6カ月後が目安です。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎の感染経路は医療器具の使い回しや性行為などです。
症状 症状は倦怠感、食欲低下、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸があります。慢性化によって肝硬変や肝臓癌になることもあり、危険な感染症です。潜伏期間は1〜6カ月ほどあります。
ワクチンについて ワクチンの3回接種で予防が可能で、接種スケジュールは1回目から4週間後と5~6カ月後です。
破傷風
感染経路 破傷風の感染経路は、土に存在する破傷風菌の傷口からの侵入です。
症状 症状は体の痛みや首の張り、しびれなどで、場合によっては死に至ることもあります。
ワクチンについて ワクチンによる予防が有効とされており、過去の接種歴によって必要な接種回数が異なります。接種歴があれば、1回のみです。接種歴なしだと、1回目から3~8週間後に2回目を、2回目接種後1年~1年半の間に3回目の接種が推奨されています。
日本脳炎
感染経路 日本脳炎の感染経路は、ウイルスに感染した豚の血を蚊が吸い、豚や人に媒介することです。媒介する蚊はコガタアカイエカであり、スリランカ、日本を含むアジアに生息しています。
症状 発症すると発熱、吐き気、嘔吐、頭痛の症状が現れ、その後けいれん、意識障害、異常行動などが現れます。発症した場合の死亡率が高く、後遺症も残りやすい危険な感染症です。
ワクチンについて ワクチンは3回接種が必要で、スケジュールは1回目から1~4週間後に2回目、2回目終了後から1年後に3回目です。
狂犬病
感染経路 狂犬病は、ウイルスを持つ犬やコウモリ、猫、アライグマなどの動物に噛まれたり、引っ掻かれたりすることで感染します。
症状 症状は段階的に現れ、まず風邪症状や筋肉痛から始まります。次に呼吸困難を伴う興奮状態となり、不安感に襲われ、やがて脳神経および全身の筋肉の麻痺によって死に至ります。
ワクチンについて ワクチンの接種スケジュールは1回目から1週間後に2回目、3〜4週間後に3回目を受けるのが目安です。

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各種ワクチン金額相場

上記で紹介した各種ワクチンの金額相場は、次のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000~8,000円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
日本脳炎ワクチン 5,000〜9,000円/回
狂犬病ワクチン 1万5,000〜2万円/回

ケニア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
破傷風 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回終了後1年〜1年半)
日本脳炎(国産) 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回終了後1年後)
狂犬病 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 3回目(2回終了後1年〜1年半)
18ヶ月 3回目(2回終了後1年〜1年半) 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
日本脳炎(国産) 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間 2回目
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
狂犬病 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間 2回目
2週間 3週間 3回目
4週間 3回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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スリランカの基本情報

スリランカは高温多湿で蒸し暑い気候です。寺院での肌の露出は控えるのがマナーとなっているので、観光の際には服装に気を付けましょう。以下にスリランカの基本情報をまとめています。

国名 スリランカ民主社会主義共和国 通貨 ルピー
言語 シンハラ語、タミル語、英語 チップの習慣 サービス利用分の10%程度をチップとして渡す習慣があります。
宗教 仏教、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教 文化 多宗教が共存しており、慣習に多様性があります。
気候 亜熱帯気候に属します。平均気温は28~32℃。高温多湿な気候で、乾季と雨季が存在します。 時差情報 スリランカは、-3.5時間(日本の方が3.5時間進んでいます)
服装 半袖シャツ、Tシャツ、薄手のカーディガンなど。寺院へ観光の場合は袖付きを推奨します。 治安情報 スリランカ 危険・スポット・広域情報

スリランカの渡航情報

ビザ情報 日本国籍を有していれば30日以内の滞在の場合、ビザは不要です。ただし、ETA(Electronic Travel Authorization)の取得は必要です。
パスポートの必要有効残存期間 6カ月以上の有効残存期間が必要です。
入国カードの記入について 記入が必要です。記入はオンラインで行います。紙の入国カードは空港にて入手できます。

入国に必要な手続き

以下ではスリランカ入国に必要なものと手続きを説明します。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

スリランカ入国に必要なものは次のとおりです。

パスポート
スリランカへの入国には、有効残存期間が6カ月以上のパスポートが必要です。パスポートの有効期限が近い場合は、旅行前に更新手続きを行うことが必要です。なお、パスポートの紛失・盗難防止のために、旅行中は常に携帯するよう心掛けましょう。


航空券
日本からスリランカへの旅行には、まず航空券が必要です。航空券は、旅行会社や航空会社のウェブサイトなどで購入できます。フライトの日時や乗り継ぎ、所要時間などを事前に確認し、自分の旅行計画に最適な航空券を選びましょう。


出入国カード
スリランカへの入国時には、入国カードの提出が必要です。この入国カードは、オンラインで事前に入力するか、スリランカの空港で提供される紙のカードに記入します。なお入国カードには、個人情報、旅行の目的、滞在先の住所などを正確に記入する必要があります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

スリランカ入国には次の手続きが必要です。

ETAの申請・取得
スリランカ訪問に際して、30日間の短期滞在ではビザが免除されますが、電子渡航認証(eTA)の事前取得が求められます。このeTAはオンラインで申請可能で、手数料が発生しますが、2024年3月までは申請料が免除されています。
また空港での到着時にもeTAを取得できますが、入国手続きに時間がかかる可能性や取得できないリスクを避けるためにも、事前に取得することをおすすめします。
なおeTAは取得後180日以内にスリランカに入国する必要があり、その期間を過ぎると無効となります。取得したeTAは、最初の入国日から30日間の間であれば、2度まで使用可能です。

入国審査(パスポートおよび出入国カードの提示)
入国時には、入国審査官に対してパスポートと入出国カードを提出する必要があります。審査では、パスポートの有効期限が6カ月以上残っていること、帰国または第三国への出国用航空券の保持、そして十分な資金の所持が確認されます。これらの条件を満たさない場合、入国が拒否されることがあります。


税関検査
入国審査後、受け取った荷物を持って税関検査に進みます。何か申告するものがある場合は、「申告あり」ゲートで税関検査を受け、申告するものがない場合は「申告なし」ゲートを通過します。なお1万5,000米ドルを超える現金を携帯する場合は、出国前に日本の税関で「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」を提出し、スリランカに到着した際にも税関に申告する必要があります。


出国に必要な手続き

以下ではスリランカ出国時に必要なものと手続きを説明します。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

スリランカ出国時に必要なものは次のとおりです。

航空券
入国時と同様に、出国前に予約していた航空券を用いてチェックインを行い、飛行機の搭乗券を受け取ります。この搭乗券は空港内での移動や搭乗ゲートでの確認に必要となります。


パスポート
チェックインカウンターや出国審査、さらには日本への入国審査時に提示が必要になります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

スリランカを出国し、日本へ入国する際に必要な手続きは次のとおりです。

Visit Japan Webへの登録・入力
Visit Japan Webは、日本への入国に際して必要な審査や手続きをオンラインで事前に行える便利なシステムです。このシステムを利用することで、入国審査、税関手続き、検疫手続きをスムーズに進めます。登録と必要情報の入力は、スマートフォンやパソコンから行うことができ、入国時にはシステムから生成されるQRコードを提示します。


顔認証ゲートを通過
帰国したら顔認証ゲートを通過します。顔認証ゲートの通過時に、パスポートの顔写真と実際の顔を照合し、本人確認を自動で行います。なお顔認証ゲートを利用すると、パスポートに入国スタンプの押印は行われません。スタンプが必要な場合は、税関検査を受ける前にその旨を申し出る必要があります。


検疫手続き
日本への入国時には、持ち込みが許可されている肉製品や植物について、それぞれ動物検疫、植物検疫を受ける必要があります。特に、輸出国からの検査証明書がない肉製品の持ち込みは禁止されており、検査証明書が必要な植物を持ち込む場合には、事前に検疫を受ける必要があります。


税関手続き
最後に、税関検査を受けます。Visit Japan Webを通じて税関申告を事前に行った場合、空港に設置された端末でQRコードとパスポートをスキャンすることで、迅速に手続きを完了できます。事前に申告を行っていない場合は、税関検査場で提供される書類に記入し、必要な申告を行う必要があります。


Q&A

よくある質問

スリランカで流行している病気は?
スリランカで感染リスクの高い感染症は、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、日本脳炎、狂犬病です。これらの病気を予防するためにも、ワクチン接種が望ましいです。
スリランカ旅行で病気にかかることはありますか?
通年で温暖かつ湿度が高い気候の地域では、消化器系の疾患に特に警戒が必要です。水道設備は整っていますが、A型肝炎や腸チフス、赤痢といった病気に生水や十分に加熱されていない食品を通して感染する可能性があります。さらに、ネズミをはじめとする動物の尿によって汚染された水を介して、レプトスピラ症に感染する危険性も考えられます。
スリランカで禁止されていることは何ですか?
公共エリアでの喫煙は制限されており、違反した場合には罰金が科される可能性があります。気を付けましょう。
スリランカの代表的な食べ物は?
有名なスリランカ料理の一つとして、さまざまなスパイスで味付けされたカレーをご飯の周りに盛り付けて楽しむスリランカカレーがあります。鰹節に似たモルディブフィッシュが使用されることもあり、これが日本人の味覚にも合います。
スリランカまで飛行機で何時間かかりますか?
成田国際空港からスリランカの首都コロンボのバンダラナイケ国際空港までの直行便の平均飛行時間は、行きが約9時間20分、帰りが約8時間50分です。コロンボ発の帰りの方が短時間であることが一般的です。

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Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

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腸チフス

ヒトパピローマウイルス

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Reservation

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渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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