インド渡航前の推奨ワクチン


インドは国土全域で水事情が悪いため、感染症のリスクが高い傾向にあります。都市部には医療機器や設備を備えた総合病院がありますが、先進国に比べると医療事情も良好とは言えず、現地で感染症に罹患した場合は、十分なケアを受けられない可能性があります。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、A型肝炎ウイルス感染によって発症する病気で、上下水道が整備されていない国での感染が特に多いです。感染経路は糞便を介した感染や食物からの経口感染があります。
症状 発症すると2~7週間の潜伏期間を経て発熱、頭痛、筋肉痛、腹痛、倦怠感、食欲不振、嘔吐、黄疸などの症状が現れます。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで発症する疾患で、感染経路は血液や体液を介したものです。大人では主に性交渉によって、子供では母子感染が主な感染経路です。日本では輸血による感染はほぼないものの、インドの医療機関で輸血を受けた場合、感染するリスクがあります。
症状 症状としては、1~6カ月の潜伏期間の後、全身の倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、褐色尿、黄疸などの症状が現れることがあります。
狂犬病
感染経路 狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染することで発症する疾患であり、感染経路は狂犬病ウイルスを保有する野生動物(犬や猫、コウモリなど)に噛まれたり、引っかかれたりした傷口からウイルスが侵入することです。
症状 症状は1~3カ月の潜伏期間を経て、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、食欲不振、悪心、嘔吐などが現れます。その後、脳炎症状や筋痙攣を引き起こし、最終的には昏睡状態に陥り呼吸停止して死亡します。
破傷風
感染経路 破傷風は、破傷風菌に感染することで発症する神経疾患で、主に傷口から菌が侵入して感染します。
症状 3日から3週間ほどの潜伏期間を経て、菌痙攣や硬直、自律神経の不調による高血圧や低血圧、脈の乱れなどの症状が現れます。
日本脳炎
感染経路 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスに感染することで発症する疾患であり、コガタアカイエカという蚊を介して感染します。
症状 通常6~16日間の潜伏期間の後に発熱、頭痛、悪心、嘔吐、めまい、筋硬直、麻痺などの症状が現れます。
腸チフス
感染経路 腸チフスは、チフス菌に感染することで発症する疾患で、主にヒトの糞便に汚染された食べ物や水を介して感染します。
症状 感染して1~3週間は症状がなく、その後に発熱、頭痛、食欲不振、全身倦怠感などの症状が現れます。

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各種ワクチン金額相場

ワクチンの値段は医療機関によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000〜8,000円/回
狂犬病ワクチン 1万5,000〜2万円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
日本脳炎ワクチン 5,000〜9,000円/回
腸チフスワクチン 1万円前後/回

イスラエル渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
狂犬病 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
破傷風 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回目接種後、1~1年半)
日本脳炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回目接種後、1~1年半)
腸チフス 不活化ワクチン 1回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 5週間
6週間 7週間
8週間 5ヶ月
6カ月 3回目 12カ月
18カ月 24カ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 5週間
6週間 7週間
8週間 5ヶ月 3回目
6カ月 3回目 12カ月
18カ月 24カ月
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病名 ワクチンの種類
狂犬病 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 3回目
4週間 3回目 5週間
6週間 7週間
8週間 5ヶ月
6カ月 12カ月
18カ月 24カ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 5週間 2回目
6週間 2回目 7週間 2回目
8週間 2回目 5ヶ月
6カ月 12カ月 3回目(2回目接種後、1~1年半)
18カ月 3回目(2回目接種後、1~1年半) 24カ月
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病名 ワクチンの種類
日本脳炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間 2回目
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 5週間
6週間 7週間
8週間 5ヶ月
6カ月 12カ月 3回目(2回目接種後、1年)
18カ月 3回目(2回目接種後、1年) 24カ月
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病名 ワクチンの種類
腸チフス 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 5週間
6週間 7週間
8週間 5ヶ月
6カ月 12カ月
18カ月 24カ月
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※日本脳炎ワクチンについて、輸入ワクチンの場合は初回のみの接種です。
※上記を見ても分かるように、ワクチンの種類によって接種するタイミングに大きな違いがあります。インドに渡航する際は上記のスケジュールを考慮し、なるべく早めにワクチンの接種を開始することが大切です。どの順番でどのワクチンを接種すれば良いか迷った場合は、ワクチン接種に対応している医療機関に渡航先を伝えた上で相談すると良いでしょう。

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インドの基本情報

国名 インド共和国 通貨 インドルピー(INR)
言語 連邦公用語はヒンディー語。他に法によって公認されている州の言語が21あります。公認されていない言語も含めると120以上の言語が用いられています。 チップの習慣 チップの習慣はありませんが、近年は欧米からの旅行者増により、ホテルやレストランなどの公共施設では観光客がチップを渡すのが一般的になりつつあります。
宗教 ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、シク教、仏教、ジャイナ教 文化 インドは非常に大きな国であり、言語や宗教なども複数存在することから、多文化国家と言われています。国民性は明るく陽気で、人に優しくするという概念が根付いています。タージ・マハルを始めとする世界遺産も多く、海外からの観光客も多く訪れています。
気候 暑季、雨季、乾季の3つに分かれています。地域によって気候に大きな差があります。旅行や観光に適している時期は、雨が少なく、暑さも厳しくない11月~2月頃と言われています。ただ、12月~1月は首都デリーが濃霧に覆われることが多く、飛行機が欠航・遅延になる可能性も高いので注意が必要です。 時差情報 日本との時差は3時間30分で、インドの方が遅れています。
服装 デリー周辺は乾季の冬でも気温が20度ほどある一方、朝晩は冷え込むため、長袖シャツや羽織り物が必須です。暑季は40度を超えることもありますが、一部地域では宗教上の理由により、半袖短パンがNGのところもあります。特に女性は肌の露出には注意しましょう。 治安情報 インド 危険・スポット・広域情報

インドの渡航情報

ビザ情報 2016年3月1日以降、インドに入国する際、観光目的などで60日を超えない短期滞在の場合は、空港到着時にビザを取得することが可能になりました。しかし、観光以外の目的(赴任、留学など)や、通過査証(15日以内の滞在)および観光査証(6か月以内の滞在)は、駐日インド大使館や在大阪インド総領事館に申請する必要があります。
パスポートの必要有効残存期間 有効期限が6カ月以上必要
入国カードの記入について 記入が必要

インド入国に必要な手続き

ここではインド入国に必要なものと手続きを説明します。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

パスポート
残存有効期間がインド到着日から6か月以上のものが必要です。


航空券
帰国用または他の旅行目的国への航空券を所持している必要があります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ビザ
インドへの入国には、いくつかのビザオプションがあります。電子観光ビザ(e-Visa)はオンラインで申請し、承認されたビザを印刷して入国時に提示する必要があります。また、ビザ・オン・アライバル(Visa on arrival)は指定された空港でのみ利用可能で、滞在期間は最長60日までとなっています。さらに、通常のビザは駐日インド大使館または在大阪インド総領事館での申請が必要です。


入国審査
インドに到着後は入国審査を受ける必要があります。ここでは入国審査官にパスポートや搭乗券、必要書類などを提示します。


税関検査
手荷物受取後に税関申告を行います。免税範囲を超えない場合は、グリーンチャネルという「税関申告なし(Nothing to Declare)」と書かれたレーンを通過できます。


インド出国に必要な手続き

インド出国(日本帰国)に必要なものと手続きを解説します。不備がある場合、最悪帰国できないケースがあるので、しっかり準備と確認をしましょう。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

パスポート
入国時と同様に、パスポートは必要です。出国審査などでパスポートを提示する必要があるため、常に手元に保管しておきましょう。


航空券
航空券の形式(紙チケットか電子チケット)を確認し、必要に応じて準備しておくと安心です。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

出国審査
インドを出国する際は、入国時と同様に、パスポートなどの書類を提示します。


税関検査
出国時にも税関申告が必要です。免税範囲内の携帯品のみの場合は申告は不要です。


Q&A

よくある質問

インドに行くのに必要なワクチンは?
インド入国にあたって日本人に接種が義務づけられているワクチンはありません。
インドに入国するのにワクチン接種証明書の提示は必要?
不要です。 2023年2月12日以前は、新型コロナウイルスのワクチン接種証明およびPCR検査の陰性証明の提示が必要でした。しかし、2023年2月13日より、インド入国時のワクチン接種証明およびPCR検査の陰性証明は不要となっています。なお、2023年5月8日からは、日本帰国時のワクチン接種証明およびPCR検査の陰性証明も不要になりました。
インドに渡航する際、ワクチンは何回接種すればいい?
ワクチンの種類によって異なります。3回接種のワクチンが大半を占めますが、輸入ワクチンの場合、1回の接種で完了するものもあります。具体的な接種回数を知りたい場合は、ワクチン接種に対応している医療機関に問い合わせましょう。
インドに渡航する際にかかるワクチンの費用は?
接種するワクチンの種類や医療機関によって異なります。大人の場合、ワクチンの費用はおおむね自己負担となります。1回あたり5,000円~1万円程度が目安ですが、中には1回につき2万円近い費用がかかるものもあります。 接種そのものは期間を置いて受けるので、一度にまとまった費用を用意する必要はありませんが、トータルでの出費はかなりかさむので、インド渡航が決まったら接種するワクチンの費用と回数に応じたお金を準備しておくと良いでしょう。
インドでデング熱のワクチンは受けられる?
受けられません。 2024年現在、デング熱に有効な予防薬や治療薬は存在しないため、インドに限らず、日本でもデング熱に対するワクチンを受けることはできません。デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊を媒介にして感染するため、現地で蚊に刺されないようにすることが有効な対策となります。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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