ボリビア渡航前の推奨ワクチン
スクレ市が首都のボリビアは、南アメリカの国です。4,000m以上の山々が連なるアンデス山脈や、熱帯雨林などがあります。そんなボリビアで推奨されるワクチンは、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザの6種類です。
- A型肝炎
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感染経路 主な感染経路は、糞便から排泄されたウイルスが人の手を介し、水や氷、食べ物を経て口に入ることで感染します。性交渉時に感染するケースもあります。 症状 主な症状は、2週間~7週間の潜伏期間後、急な発熱、倦怠感、食欲不振、数日後に現れる黄疸などです。潜伏期間が長いため、気付きにくいこともあります。 ワクチンについて ワクチンは2週間~4週間の間に2回、そして約半年後に3回目を接種します。
- 麻疹
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感染経路 麻疹(はしかとも呼ばれる)は、極めて感染力の強い感染症です。麻疹を持っていない人が感染者と接すると、約100%の確率で感染します。麻疹の主な感染経路は、空気感染ですが、飛沫感染・接触感染もあります。 症状 潜伏期間は10日~12日で、主な症状は発熱、咳、鼻水、目の充血などです。そして高熱が2日~4日ほど続いた後、39℃以上の高熱とともに発疹が見られます。 ワクチンについて ワクチン接種は2回で、4週間間隔で行います。使用するワクチンは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンです。
- 風疹
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感染経路 風疹は、風疹ウイルスが原因で起こる感染症です。主な感染経路は飛沫感染となっています。 症状 潜伏期間は2週間〜3週間となっており、大人と子どもで症状が異なります。子どもの場合は発熱、発疹、首周りやリンパ節の腫れなどです。大人の場合は子どもより重症化するケースがあり、38℃前後の高熱、リンパの腫れ、目の充血などです。一度抗体が獲得できれば、一生免疫が続きます。 ワクチンについて ワクチン接種は2回で、4週間間隔で行います。ワクチンの種類は、麻疹と同じMR(麻疹・風疹の混合)ワクチンが主流です。
- 水痘
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感染経路 水痘(みずぼうそう)は、主に空気感染により広がる感染症ですが、感染者の皮膚に直接触れたり、咳やくしゃみの飛沫を吸ったりしても感染する可能性があります。 症状 2~3週間の潜伏期間後、お腹や背中に、虫刺されに似た赤い斑点が現れるのが特徴です。それに伴い、38℃前後の熱が出ることもあります。重症化すると、肺炎や脳炎を引き起こすこともあります。 ワクチンについて 重症化を防ぐには、ワクチンが効果的です。ワクチン接種は2回で、4週間あけて行います。
- 新型コロナウイルス感染症
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感染経路 主な感染経路は、空気中のウイルスを吸い込むエアロゾル感染、ウイルスが粘膜に付着する飛沫感染、ウイルスが付着したてで粘膜を触る接触感染があります。 症状 感染すると発熱や頭痛の他、味覚障害や睡眠障害など、症状はさまざまです。 ワクチンについて 新型コロナウイルスのワクチン接種の3回目以降は、前回より3カ月以上あけて行います。
- インフルエンザ
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感染経路 主な感染経路は、飛沫感染、接触感染となっており、空気感染はしません。潜伏期間は1~3日です。 症状 主な症状は、発症後の急な38℃以上の高熱、全身倦怠感、筋肉痛、脱力感、鼻汁などです。 ワクチンについて ワクチン接種は、インフルエンザが流行する10月から11月頃に行うことをおすすめします。接種回数は、13歳以上は原則1回、13歳未満は2回接種が基本で、2回目の接種は4週間あけて行います。
各種ワクチン金額相場
ボリビアへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、このとおりです。
ワクチン名 | 相場価格/回 |
---|---|
A型肝炎ワクチン | 1万円前後/回 |
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン | 1万円前後/回 |
水痘・帯状疱疹ワクチン | 5,000〜1万円/回 |
新型コロナ(mRNA)ワクチン | 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回 |
インフルエンザワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
当クリニックでは、A型肝炎ワクチン・MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン・水痘・帯状疱疹ワクチン・新型コロナ(mRNA)ワクチン・インフルエンザワクチンを取り扱っております。
ボリビア航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A型肝炎 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目 | ||||
麻疹・風疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||
インフルエンザ | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
A型肝炎 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 2回目 | 3週間 | 2回目 |
4週間 | 2回目 | 3カ月 | |
6カ月 | 3回目 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 3カ月 | |
6カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 3カ月 | |
6カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 3カ月 | 2回目 | |
6カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
インフルエンザ | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 3カ月 | |
6カ月 |
閉じる
2回目までの接種間隔は、A型肝炎で2週間~4週間、麻疹・風疹・水痘・帯状疱疹・インフルエンザは4週間です。新型コロナウイルスに関しては、3カ月です。ワクチンの種類で待機期間が異なるため、渡航の際は計画的に進めていくことが重要です。
ボリビアの基本情報
スクレ市が首都のボリビアは、南アメリカの国です。ペルー・ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ・チリと隣接しています。日本との時差は、およそ13時間です。ボリビアの文化やチップの習慣などは、このとおりです。
国名 | ボリビア多民族国(Plurinational State of Bolivia) | 言語 | 公用語はスペイン語(その他ケチュア語・アイマラ語を中心に36言語) |
---|---|---|---|
宗教 | カトリック教徒 | 気候 | 年間平均気温は場所によって異なります。高地であれば15度、アマゾン地域であれば24度です。 |
服装 | 場所によって気温差が激しいため、長袖とダウンジャケットなどのアウターがあるとベストです。 | 通貨 | ボリビアーノ |
チップの習慣 | タクシー:チップを支払う習慣はありません ホテル・レストラン:各サービスにつき1~2米ドル程度 |
文化 | 古くから受け継がれる民間信仰や大衆音楽(フォルクローレ音楽)、色鮮やかな民族衣装などが特徴的です |
時差情報 | -13時間(日本の方が13時間進んでいます) | 治安情報 | ボリビア 危険・スポット・広域情報 |
ボリビアの渡航情報
ビザ情報 | 日本のパスポートを所有しており、30日以内の滞在許可の場合、ビザは免除されます(必要があればボリビア国内の移民局の手続きで、1年間に2回まで、各30日の延長ができ、最大90日まで滞在可能) |
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パスポートの必要有効残存期間 | 6️カ月以上の残存期間、未使用査証欄が2ページ以上必要です |
入国カードの記入について | 出入国カードの記入が必要です |
入国に必要な手続き
ボリビアの入国に必要な手続きは、基本的に入国審査と関税検査、入国カード記入の3つです。
必要なもの
航空券
ボリビアと日本間の航空券を購入してください。航空券の購入は、旅行会社や専門会社を介して手配します。
パスポート
パスポートの残存期間は、6カ月以上必要です。未使用査証欄についても2ページ以上なければならないため、事前に確認しましょう。
入国カード
ボリビアでは、入国カードの記入が必要です。入国カードでは、職業や電話番号、入国日などの日付を記入します。
必要な手続き
ビザ申請
日本のパスポートを所有していて、かつボリビアへの滞在が30日以内の滞在の場合、ビザは不要です。30日以上滞在する必要がある場合は、ボリビア国内の移民局での手続きで、1年間に2回まで、最大90日まで滞在が可能です。ただし、一度海外に出国し、ボリビアに再入国した場合、累計90日以上の滞在はできないため注意してください。
入国審査
ボリビアの入国審査では、入国審査官に滞在先や渡航目的を聞かれるため、答えましょう。さらに、機内や国境で配布される入国用紙に必要事項を記入して、移民局職員に提出します。日本人が入国を拒否された事例はありません。ただし、近隣国への出入国が頻繁だと、商用目的だと疑われる可能性があり注意が必要です。
税関検査
ボリビアの税関検査では、持ち込み禁止物がないかの検査がされます。電化製品、繊維製品などを持ち込む際は、数量が多い場合、商業貨物として扱われ課税される可能性があります。持ち込み禁止物や税関などは事前に確認をしておき、スムーズに検査が終わるようにしておきましょう。
出国に必要な手続き
ボリビアのチェックインは、3時間前から行っています。荷物のX線検査に行列ができ、非常に時間がかかる可能性があります。したがって、時間に余裕を持って行動するようにしましょう。
必要なもの
航空券
搭乗券を受け取るには、航空券が必要です。利用する航空会社にて航空券とパスポートを提示して、搭乗券を受け取ります。
パスポート
搭乗券を受け取るときには、航空会社のカウンターにてパスポートを提示する必要があります。
必要な手続き
セキュリティ・チェック
ボリビアの出国時には、セキュリティ・チェックを行います。セキュリティ・チェックでは、所有している荷物を係員に提出し、危険物がないかのチェックを受けます。不審物と疑われるものがあれば、想定外の時間を要するケースもあるため、時間に余裕を持った行動をしましょう。
搭乗
セキュリティ・チェックで荷物に問題がなければ、利用する航空会社のカウンターにてパスポートと搭乗券を提示し、飛行機に搭乗します。
Q&A
よくある質問
- ボリビアへ入国する際に新型コロナワクチン接種証明書は必要ですか?
- 2023年7月31日以降、ボリビアは新型コロナウイルスにおける緊急事態宣言を解除しました。これによって、ワクチン未接種での入国が可能です。
- ボリビアに入国するのに接種するべきワクチンはありますか?
- ボリビアの入国で義務化されているワクチンはありません。しかし、A型肝炎ワクチン・MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン・水痘・帯状疱疹ワクチン・新型コロナ(mRNA)ワクチン・インフルエンザワクチンなどの接種が推奨されています。
- ボリビアは治安が良いですか?
- ボリビアは他の中南米の国々と比較すると殺人などの発生件数が少ないとされていますが、日本よりは頻繁に発生しています。また、おもに観光客をターゲットにしたスリや置き引き、詐欺などがあるため、注意が必要です。
- ボリビアに入国するのにビザの取得は必要ですか?
- ボリビアに30日以内の滞在であれば、ビザの取得は不要です。
- ボリビアへの入国で持ち込み禁止物はなんですか?
- ボリビアの入国では、銃器・麻薬物などの持ち込みが禁止されています。さらに電化製品、繊維製品などが多いと、商業貨物とみなされて課税される可能性があります。
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各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
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海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。