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公開日:2025.10.28更新日:2025.10.28

海外旅行中の思わぬケガや体調不良に備える上で、海外旅行保険は欠かせません。「出発当日に加入し忘れた」という場合でも、主要な空港では保険カウンターや自動契約機からその場で申し込みができます。
ただし、空港での加入にはメリットと注意点があり、補償内容の確認や手続きのタイミングにも注意が必要です。
この記事では、空港で加入できる海外旅行保険の仕組みや手順について解説します。
海外旅行保険は、出発当日でも空港で加入できるケースがあります。
「自宅を出てから保険に入っていない」「空港で気づいた」という場合でも、国際線出発ロビーに設置されたカウンターや自動契約機を利用すれば、搭乗前に手続きが完了します。
主な加入方法は以下の3つです。
| 加入方法 | 特徴 |
| 空港カウンター | 保険会社や代理店のスタッフが対応。補償内容や加入手続きについて直接相談できる。 |
| 自動契約機 | タッチパネル操作で申し込みから契約完了まで可能。所要時間は5~10分程度。 |
| Web・スマホ加入 | 空港到着後でもスマートフォンから24時間申し込み可能。クレジットカード決済に対応。 |
こうした加入手段は、羽田空港・成田空港・関西国際空港・中部国際空港(セントレア)など、主要な国際空港に設置されています。
例えば、羽田空港第3ターミナルには損保ジャパン・東京海上日動などの保険カウンターや自動契約機があり、営業時間はおおむね 6:30~23:00 と案内されています(※時期やターミナルにより異なる場合あり)。
関西国際空港でも国際線出発フロアにカウンターや自動契約機があり、出発直前でも加入可能です。
ただし、空港によってはカウンターの営業時間が限られていたり、早朝・深夜便では対応できなかったりする場合もあります。また、自動契約機では取り扱う保険会社やプランが限定されることもあるため、確実に加入したい場合は、出発前に公式サイトで設置場所と営業時間を確認しておくと安心です。

海外旅行保険は、事前にインターネットで契約するのが一般的ですが、空港でも出発当日に加入できます。
「申し込みを忘れていた」「補償内容を見直したい」といった場合でも、空港のカウンターや自動契約機を利用すれば、その場で契約が完了します。しかし、空港加入は便利ではありますがデメリットも存在します。
ここでは、空港で海外旅行保険に加入する際のメリットとデメリットを整理します。
海外旅行保険は、空港でも当日加入が可能です。出発直前に気づいた場合でも、国際線ロビーのカウンターや自動契約機を利用すれば、搭乗前に手続きを完了できます。
主なメリットは次のとおりです。
| メリット | 内容 |
| 出発直前でも加入できる | 空港に設置されたカウンターや自動契約機では、出発当日でも契約が可能。出国前に加入できるため、万が一に備えた安心感があります。 |
| 手続きがシンプルで短時間 | 自動契約機を利用すれば、画面操作のみで5~10分ほどで契約完了。混雑時を除けば、スムーズに手続きできます。 |
| 補償証書をその場で受け取れる | 契約後すぐに保険証書を受け取れるため、手続き後はそのまま安心して出発できます。※一部の自動契約機では電子証書(メール発行)となる場合があります。 |
空港加入は便利な反面、デメリットもあります。特に早朝・深夜便利用者や複数社を比較したい方は注意が必要です。
| デメリット | 内容 |
| 加入できる保険会社が限られる | 空港によって設置されている保険会社が異なり、選べるプランが少ない場合があります。 |
| 保険料が割高になることがある | 当日申込みでは、インターネット加入限定の「早割」「ネット割」が適用されないため、割高になることがあります。 |
| 補償開始は加入時点から | 自宅を出て空港へ向かう途中で発生したトラブル(けが・盗難など)は補償対象外になることがあります。 |
| 営業時間に制限がある | カウンターや自動契約機は空港によって営業時間が異なり、深夜や早朝は閉まっていることがあります。 |
特に出発前の時間が限られている場合は、搭乗2時間前までに手続きを済ませるのが安心です。空港によっては混雑時に数十分待つこともあるため、早めの到着をおすすめします。
海外では、医療費が極めて高額になるケースがあります。例えばアメリカでは、救急搬送だけで数万円~十数万円、入院を含めた治療費用が数十万円~百万円を超える例も報告されており、単なる医療費の備えだけでは対応できないリスクもあります。
こうした不測の出費に備えるため、海外旅行保険の加入は非常に有効です。以下は、海外旅行保険で一般的に備えられる主な補償項目です。
| 補償項目 | 内容 |
| 治療・救援費用 | 病気・ケガの治療、救急搬送・緊急移送、現地での救援活動、救援者渡航費用など |
| 傷害死亡・後遺障害 | 事故による死亡または後遺障害時の補償 |
| 疾病死亡 | 病気による死亡時の補償 |
| 賠償責任 | 他人に損害を与えた際の賠償費用 |
| 携行品損害 | スーツケース・カメラ・スマートフォン等の盗難・破損・紛失補償 |
| 航空機遅延・手荷物遅延 | フライト遅延・欠航時の宿泊費や交通費、手荷物遅延時の衣類購入費などを補償 |
多くの保険会社は、治療・救援費用を1,000万円以上、あるいは無制限補償のプランを提供しています。ただし、プランによって補償額・免責額・対象地域・除外事項には大きな差があるため、短期旅行でも、治療・救援費用が十分に確保されたプランを選ぶことが重要です。

海外旅行保険は、出発当日でも空港で加入できます。ここでは、代表的な加入方法と、必要な持ち物・手続きの流れを紹介します。
主要空港(成田・羽田・関西・中部など)には、損保ジャパン・東京海上日動・AIG損保などの保険カウンターが設置されています。保険会社のスタッフが直接対応してくれるため、補償内容の確認や相談をしながら契約できます。
手続きの流れ
空港内に設置されている自動契約機では、タッチパネル操作で簡単に契約できます。カウンターが混雑しているときや、スタッフ対応時間外でも利用できるのがメリットです。
手続きの流れ
空港での加入は、出発直前でも対応できる便利な方法ですが、搭乗直前の混雑を避けるためにも、出発の2時間前までに手続きを済ませておくのがおすすめです。
海外旅行を安全に楽しむためには、旅行保険と健康管理の両立が欠かせません。
空港でも海外旅行保険に加入できますが、補償内容を比較しやすい事前加入(インターネットまたは代理店)がおすすめです。
また、渡航先の衛生環境や感染症リスクにも注意が必要です。特にA型肝炎・腸チフス・狂犬病などは、事前のワクチン接種で防げる感染症です。常備薬や保険証書、日本語対応の医療機関リストも準備しておきましょう。
ワクチンナビでは、渡航先や目的に合わせて最寄りのトラベルクリニックを検索できます。出発の2~3カ月前を目安にチェックし、万全の体調で安心して旅行を楽しみましょう。
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