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公開日:2025.10.28更新日:2025.10.28

「カンボジア旅行にはどのくらいお金が必要?」「現地で必要な金額は?」など、カンボジア旅行を検討するのに、費用が気になる方も多いでしょう。アンコールワットをはじめとした世界遺産や遺跡、トンレサップ湖、王宮など、観光資源が豊富なカンボジアは、比較的物価が安く、費用を抑えやすい旅行先です。
本記事では、カンボジアへの旅行の日数別の費用目安や、航空券やホテル、観光、食事などの項目別の費用を詳しく解説します。出発前に必要な準備や現地での注意点もまとめているので、カンボジア旅行を計画する際の参考にしてください。
※本記事では、2025年10月時点のレートを参考に1US$=150円として日本円換算しています。
まずは、旅行全体の費用感を把握しておきましょう。
3泊4日、4泊5日、6泊7日(1週間)の旅行の費用目安は、下記のようになります。
| 旅行日数 | 1人あたりの費用目安 | 費用内訳 | 
| 3泊4日 | 13万円~ | ・航空券代:8万円~ ・ホテル代:1.5万円~ ・食事代:0.8万円~ ・観光費:0.6万円~ ・現地交通費:1万円~ ・ビザ申請料:0.5万円 ・通信費:0.2万円~ ・海外旅行保険代:0.1万円~ ・お土産代:0.5万円~ | 
| 4泊5日 | 15万円~ | ・航空券代:8万円~ ・ホテル代:2万円~ ・食事代:1万円~ ・観光費:1万円~ ・現地交通費:1.5万円~ ・ビザ申請料:0.5万円 ・通信費:0.2万円~ ・海外旅行保険代:0.2万円~ ・お土産代:0.5万円~ | 
| 6泊7日(1週間) | 18万円~ | ・航空券代:8万円~ ・ホテル代:3万円~ ・食事代:1.5万円~ ・観光費:1.5万円~ ・現地交通費:2万円~ ・ビザ申請料:0.5万円 ・通信費:0.3万円~ ・海外旅行保険代:0.2万円~ ・お土産代:0.5万円~ | 
費用は、ホテルのグレードや利用する航空会社、航空券のクラスにより変動します。
ここでの費用目安は、スタンダードホテルに滞在した場合を想定しています。宿泊先や航空会社の選び方次第では、さらに安く収めることもできるでしょう。

航空券やホテル、現地での食事など、費用の内訳を詳しく解説します。
日本からカンボジアへの航空券代の目安は、5~13万円です。
2025年10月時点、日本からは直行便がなく、タイやベトナム、シンガポールなどのアジアの都市を経由するのが一般的です。
航空券代は、LCC(格安航空)を利用するか、フルサービスキャリアを利用するかによって変わります。東京~シェムリアップ間の費用目安は次のとおりです。
| 航空会社 | 費用目安 | 
| LCC(格安航空) ・ベトジェット ・エア・アジア など | 5万~8万円 | 
| フルサービスキャリア ・ベトナム航空 ・シンガポール航空 など | 8万~13万円 | 
LCCでは機内食や受託手荷物が有料となる場合が多いため、利用を検討する際はオプション内容をよく確認して選びましょう。
カンボジア旅行で宿泊にかかる費用の目安は、1泊5,000円~です。
ホテルのグレードによって料金に幅がありますが、おおまかな相場は次のとおりです。
| ホテルタイプ | 1人1泊あたりの料金目安 | 
| バジェットホテル | 3,000~5,000円 | 
| スタンダードホテル | 5,000~20,000円 | 
| 高級ホテル | 20,000円~ | 
※2025年10月時点の情報を参考に作成
遺跡観光の拠点となるシェムリアップには、ゲストハウスから高級ホテルまで幅広い選択肢があります。
プノンペンに滞在する場合は、シェムリアップに比べて料金が高くなる傾向があるため、少し高めの予算を立てておきましょう。
また、費用を抑えたい場合は、航空券とホテルがセットになったパッケージツアーを利用するのもおすすめです。個別に手配するより割安になる場合があります。
カンボジア旅行中にかかる食事代は、1日あたり1,000~2,500円が目安です。
カンボジアは物価が安いため、外食も手頃な価格で楽しめます。1食あたりの目安は次のようになります。
屋台やローカルレストランを利用すれば食費を抑えやすくなりますが、できるだけ衛生的な店を選びましょう。
外務省の情報ページでは、急性胃腸炎をカンボジアでかかりやすい病気の一つとして挙げ、衛生的な店を選び、生ものを避けるよう呼びかけています。
【参考】カンボジア(プノンペン)「世界の医療事情 カンボジア」|外務省
現地観光で遺跡巡りをする場合、観光にかかる費用は5,500円~を見ておきましょう。
アンコールワットをはじめとする遺跡巡りには、「アンコールパス」の購入が必要です。
パスは、下記の3種類があり、チケットオフィスのほかオンラインでも購入できます。
トゥクトゥクをチャーターして個人でまわる方法もありますが、送迎付きで効率よく遺跡群をまわるなら、現地ツアーの参加がおすすめです。
食事付きで3カ所ほどの遺跡を巡るツアーなら1万円~が相場です。
現地での交通費の目安は、1日2,000~5,000円です。
主な交通手段は、タクシーとトゥクトゥク。トゥクトゥクは交渉次第なところもありますが、タクシーより安く利用できます。
各移動手段の費用目安は下記のとおりです。
遺跡巡りにトゥクトゥクをチャーターする場合、1日利用の料金は3,000~4,000円が相場です。
また、空港と市内間の移動には、シャトルバスを利用すると片道US$8(約1,200円)となります。
現地でインターネットを使う場合は、ポケットWiFiやeSIMの利用で、1日あたり500円~が目安です。
カンボジアではホテルのWiFiが遅かったり、通信が安定しなかったりする場合もあるため、日本からポケットWiFiやeSIMなどを準備していったほうが安心です。
通信手段別の費用目安は下記のとおり。
料金は利用日数やデータ容量によっても変わるため、自分の普段の使用量をチェックし、利用量に合わせて選べるとよいでしょう。
日本国籍の方が観光でカンボジアを訪れる場合には、ビザの申請が必要です。
ビザの申請費用は4,800~5,400円が目安。申請方法により申請料が変わります。
ビザのタイプ別の費用目安は下記のようになります。
| ビザタイプ | 申請料 | 申請方法・補足 | 
| アライバルビザ | $30 (約4,500円) | ・現地の空港または陸路国境で申請 | 
| e-Visa | $30 (約4,500円) | ・日本からオンラインで申請 | 
| 観光 “T” ビザ | 5,400円 ※在大阪カンボディア王国名誉領事館で申請の場合 | ・在外カンボジア王国大使館・名誉領事館で申請 ・申請料は申請場所により異なる場合がある | 
ビザは3カ月有効で、1回限りの入国で最長1カ月の滞在が認められます。
現地の空港到着時にもビザの申請が可能ですが、待ち時間が発生する可能性があるため、日本で申請を済ませておくのがおすすめです。
ビザの申請費用や申請方法は変更される場合もあるため、必ず最新の情報を確認するようにしてください。
【参考】カンボジア査証について|在大阪カンボディア王国名誉領事館
ここまで紹介した費用のほかに、以下の費用も見積もりに加えておきましょう。
| 費用項目 | 1人あたりの費用目安 | 
| 海外旅行保険 | ・3泊4日:1,300円~ ・4泊5日:1,800円~ ・6泊7日(1週間):2,500円~ | 
| ショッピング・お土産 | 5,000円~ | 
海外旅行保険は、クレジットカード付帯のものは無料で利用できますが、補償内容が最低限となる場合もあるため、必要に応じて保険会社のプランを追加で検討すると安心です。
カンボジア旅行にかかる費用をできるだけ抑えるなら、6月の旅行がおすすめです。
6月は雨季で気温や湿度が高く、スコールが多い時期ですが、観光客が少ないため、航空券やホテルの料金が下がりやすくなります。
雨や暑さ対策は必要ですが、混雑を避けて観光を楽しめるのがメリットです。
費用面の確認と併せて、予防接種や現地の観光マナーについてもしっかりチェックしておきましょう。
カンボジア旅行前には、感染症予防のためのワクチン接種をしておくと安心です。
現地では、衛生環境や医療体制が日本ほど整っていない部分もあり、プノンペンやシェムリアップ以外の地域では外国人向けの医療機関が限られています。
また、現地で病院にかかると、医療費が高額になるため、出発前に適切な医療機関で、必要な予防接種を受けておくのがおすすめです。
ワクチンNaviでは、カンボジア渡航前の推奨ワクチンや予防接種におすすめのクリニックを紹介しています。
カンボジア旅行を安心して楽しむためにも、ワクチン接種について考えておきましょう。
カンボジアの遺跡群は信仰の場です。以下の点を意識し、マナーを守って観光しましょう。
現地の文化を尊重して、観光を楽しみましょう。

カンボジアは物価が安く、航空券やホテル、現地での食事や移動手段をうまく組み合わせれば、比較的費用を抑えやすい旅行先です。
安心・安全に旅行するためには、ビザ申請の情報や予防接種、遺跡巡りのマナーなども事前にしっかり確認しておきましょう。
費用と準備のポイントを押さえて、カンボジアの魅力を満喫してください。
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