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公開日:2025.10.28更新日:2025.10.28

「インドネシア旅行にはどれくらいの予算を立てておくべき?」「旅行に安く行ける時期は?」と、インドネシアへの旅行を計画する際、費用面が気になる方も多いのではないでしょうか?急速に発展を遂げる首都・ジャカルタやアジアンリゾートとして人気のバリ島など、地域ごとに異なる魅力が楽しめるインドネシア。物価も日本と比較すると安い傾向があり、費用を抑えながら、現地ならではの体験を楽しむ贅沢な旅も可能です。
本記事では、インドネシア旅行にかかる費用の目安や項目別の予算を解説します。さらに、費用を抑えやすい旅行時期や渡航前の注意点についても解説するので、旅行計画の参考にしてください。
※本記事では、2025年10月時点のレートを参考に、1ルピア=0.009円として日本円換算しています。
インドネシア旅行で東京から直行便を利用する場合、バリ島(デンパサール)へは約7時間、ジャカルタへは約7~8時間の移動です。
現地観光を楽しむなら、3泊5日からの旅行がおすすめ。3泊5日、4泊6日、5泊7日(1週間)のインドネシア旅行の費用目安は、下記のようになります。
| 旅行日数 | 費用目安 | 
| 3泊5日 | 14万円~ | 
| 4泊6日 | 16万円~ | 
| 5泊7日(1週間) | 17万円~ | 
ここでの費用目安は、オフシーズンの航空券料金とバジェットホテルへの滞在を想定しています。
旅行時期や航空会社、ホテルのグレードによっては、実際の費用が目安より高くなることがあります。
また、バリ島はジャカルタに比べてホテルの料金が高く、交通費がかかりやすい点や入島に観光税がかかることから、多めの予算を立てておくのが安心です。

インドネシア旅行にかかる費用の詳細を見ていきましょう。
日本からインドネシアへの飛行機の料金は、6万~14万円が目安です。
東京からなら、安い時期は直行便で往復10万円~が目安。経由便やLCC(格安航空)を利用すれば、安い時期は往復5万~9万円ほどの航空券が見つかります。
繁忙期は金額が上がりやすくなるため、早めに予約するか、航空会社のセール情報をこまめにチェックしておくのがおすすめです。
インドネシアのホテルの宿泊料金は、1泊5,000円~が目安です。
ホテルのグレード別の1部屋(2人部屋)1泊あたりの料金目安は、下記のようになります。
| ジャカルタ(ジャワ島) | バリ島 | |
| バジェットホテル | 5,000円~ | 5,000円~ | 
| スタンダードホテル | 8,000円~ | 10,000円~ | 
| ラグジュアリー/高級ホテル | 20,000円~ | 30,000円~ | 
※2025年10月時点の情報を参考に作成
バリ島はリゾート地のため、ジャカルタに比べてホテルの宿泊料金がやや高めです。
バリ島への新婚旅行や記念旅行でホテルステイを重視する場合は、宿泊費の予算を多めに見積もっておきましょう。
また、中心部やビーチ沿いのホテルは料金が高くなりがちです。郊外エリアでは同等クラスのホテルでも比較的安く泊まれることがあるため、費用を節約したい場合は、エリアを少し広めに探してみるとよいでしょう。
食事にかかる費用は、1日あたり3,000~5,000円ほどが目安です。
インドネシアの外食にかかる費用の目安は以下のようになります。
現地では「ワルン」と呼ばれる大衆食堂があり、ローカルフードを1食150~500円程度で味わえます。
食堂での食事を中心にすれば、1日あたりの食費を1,000~2,000円ほどに収めることも可能ですが、観光地やレストランでの食事も考えて、3,000円~を見積もっておくとよいでしょう。飲み物やちょっとしたスナック代も予算に入れておくと安心です。
インドネシアで観光を楽しむ際の費用目安は、ツアーを利用しない場合で1日2,000~5,000円程度です。
代表的な観光地の入場料は下記のようになります。
| 入場料(大人料金) | 日本円換算 (※1ルピア=0.009円の場合) | |
| ボロブドゥール遺跡 | 敷地内 + 内部拝観:412,500ルピア | 約3,700円 | 
| プランバナン寺院群 | 400,000ルピア | 約3,600円 | 
| ウブド・モンキーフォレスト | 100,000ルピア~ | 約900円~ | 
| タナロット寺院 | 75,000ルピア | 約680円 | 
※2025年10月時点の情報を参考に作成
また、現地のオプショナルツアーを利用する場合は、下記が費用の目安です。
| ツアー | 料金目安 | 
| ボロブドゥール遺跡&ジョグジャカルタ市内観光ツアー | 15,000円~ | 
| ジャカルタ市内半日観光ツアー | 10,000円~ | 
| バリ島1日観光ツアー(棚田・ウブド観光など) | 20,000円~ | 
| ペニダ島シュノーケリングツアー | 20,000円~ | 
| 送迎付きスパ体験 | 10,000円~ | 
※2025年10月時点の情報を参考に作成
旅の目的や予算に合わせて、ツアーの利用も検討してみましょう。
インドネシア旅行中の現地の交通費は、1日1,000~3,000円程度が目安です。
ジャカルタ市内は地下鉄やバスの整備が進んでおり、市内中心部の移動なら運賃は比較的安価です。複数回利用しても、1日あたり1,000~1,500円ほどで収まる場合が多いでしょう。
一方、バリ島では、観光地への移動はタクシーまたは専用車のチャーターが一般的です。
短距離の移動ならタクシーを利用して、1日あたり2,000円前後を目安に予算を立てておきましょう。車をチャーターする場合は、1日5,000~10,000円程度が相場です。
また、タクシーの利用では、「Grab」や「Gojek」といった配車アプリの利用が便利です。車の位置をオンラインで確認できるだけでなく、クレジットカードでの支払いができます。
現地でのインターネット利用にeSIMやポケットWiFiを用意する場合、費用の目安は1日700円~です。
具体的な料金目安は下記のようになります。
料金は利用日数やプランによって変わるため、普段の使用データ量を確認して自分に合ったものを準備しましょう。
2025年10月現在、日本国籍者が観光を目的にインドネシアに入国する場合は、到着時訪問ビザ(VOA)の取得が必要です。
ビザ申請料は500,000ルピア(約4,500円)。入国時に現地の空港で取得する方法と、日本からオンラインで取得しておく方法があります。
ビザの取得には、残存期間が6カ月以上のパスポートと、インドネシアを出国するための航空チケットが必要です。
入国時にパスポートの残存期間が足りないということがないよう、渡航前に期限の確認をしておきましょう。
インドネシアへの入国条件は変更されることがあるため、旅行前に必ず最新情報をチェックするようにしてください。
【参考】ビザ取得、入国時手続き、入国後の手続きについて|在インドネシア日本大使館
ここまで紹介した費用のほかに、以下も予算に入れておきましょう。
| 費用項目 | 1人あたりの費用目安 | 
| 海外旅行保険 | 3泊5日:1,350円~ 4泊6日:1,700円~ 5泊7日(1週間):1,980円~ | 
| ショッピング・お土産 | 5,000円~ | 
| 観光税(外国人観光客徴収金) ※バリ島を観光する場合 | 150,000ルピア(約1,350円) | 
2025年10月時点、バリ島を訪問する外国人観光客は、観光税の支払いが必要です。
支払いは現地の空港でもできますが、オンラインシステム「Love Bali(ラブ・バリ)」の利用が強く推奨されています。
支払いの際は、アクセスしているページが詐欺サイトのものではないことを確認し、手続きを進めるようにしましょう。
詳しくは、在デンパサール日本国領事館の情報ページも確認してください。
インドネシア旅行の費用をできるだけ抑えるなら、雨季にあたる11~3月の時期の旅行がおすすめです。
この期間は観光のオフシーズンとなり、航空券やホテルの料金が下がりやすい傾向があります。
雨季はスコールが多く、湿度も高くなりますが、雨対策をきちんとしていけば、旅行者が少なく、混雑を避けて観光を楽しめます。
また、なるべく暑さや雨を避けたい場合は、雨季から乾季への移り変わりの時期となる4~6月もおすすめ。飛行機やホテルの料金を抑えて旅行できる場合があります。
時期の選び方に加えて、平日中心の旅行日程にすることでも費用を抑えやすくなります。
インドネシア旅行を計画する際は、健康面の備えについてもしっかり確認しておきましょう。
現地では気候や衛生環境が異なるため、病気にかかるリスクがあります。現地の食事でおなかを壊す人も多いため、水はミネラルウォーターを飲み、氷や生野菜は避けるようにしましょう。
また、海外旅行中に現地の医療機関を受診すると、日本の保険が使えないために、医療費が高額になることがあります。万一の場合に備え、海外旅行保険に加入しておくと安心です。
病気のリスクを減らすため、事前にワクチンを接種しておくことも大切です。
ワクチンNaviでは、インドネシア渡航前の推奨ワクチンやおすすめのクリニックを紹介しているので、併せて確認してください。
健康面でもしっかり準備して、安心・安全に旅行を楽しみましょう。

インドネシアは比較的費用を抑えやすい旅行先です。日本や欧米に比べて物価が安く、同じ予算でも少し贅沢なホテルでの滞在や食事を楽しめます。
旅費を節約したい場合は、LCCや経由便を利用したり、ホテルのグレードを調整したりしてコストを抑える工夫をしてみましょう。オフシーズンを狙って旅行するのもおすすめです。
費用面の確認に加えて、ビザや予防接種などの手続きもチェックし、しっかりと準備を進めてインドネシア旅行を満喫しましょう。
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