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公開日:2025.10.22更新日:2025.10.22
「スイス旅行にかかる費用は?」「旅行日数によって予算はどれくらい変わる?」と、スイス旅行を検討する上で悩む方は多いでしょう。スイスは美しい街並みと豊かな自然が魅力の国です。一方で、物価は全体的に高く、予算をしっかり立てておくことが大切です。
本記事では、スイス旅行の日数別の費用目安や、かかる費用の詳細、比較的安く旅行できる時期を詳しく解説します。
スイス旅行にかかる費用の全体像を把握し、無理のない旅行計画を立てましょう。
※本記事では、2025年10月時点のレートを参考に1スイス・フラン(CHF)=187円として日本円換算しています。
スイス旅行にかかる費用の目安を日数別にチェックしましょう。
スイス旅行を検討する際、まずは3泊4日の日程を考える方が多いですが、フライト時間や時差を考慮すると、実際には3泊5日の旅程になることが一般的です。
3泊5日の旅行にかかる総額費用の目安は、1人あたり35万円~です。
旅行の目的やスタイルによっても変動があるため、スイスへの旅行では少し多めの見積もりをしておいたほうが安心です。
1週間の滞在の場合、1人あたりの費用目安は47万円~です。
1週間の滞在であれば、都市間を移動してゆっくりまわることもできるため、交通費を多めにした見積もりとなっています。
訪れる場所やホテルのグレードによって料金変動もありますが、旅行の時期によっては50万円を超える可能性も見込んでおきましょう。
スイス旅行にかかる費用の詳細を項目別に見ていきます。
日本からスイスへの航空券代の平均予算は18万円です。
航空券代は、オンシーズンかオフシーズンか、直行便か経由便かで変動があり、東京~チューリッヒの便で見ると、目安は下記のようになります。
オフシーズン | オンシーズン | |
直行便 | 17万円~ | 20万円~ |
経由便(乗り継ぎ1回) | 11万円~ | 13万円~ |
オンシーズンや直前の予約では、往復で30万円以上となることもあるため、航空券は早めの予約がおすすめです。
できるだけ費用を抑えたい場合は、経由便の利用も検討するとよいでしょう。時間はかかりますが、乗り継ぎ回数を増やせば、さらに費用を抑えることも可能です。
ホテル滞在にかかる費用は、1泊2万円~が目安です。
宿泊時期のほか、ホテルのグレードにより金額が異なるため、下記も参考にしてください。
ホテルタイプ | 1部屋1泊あたりの料金目安 |
3つ星ホテル | 2万円~ |
4つ星ホテル | 3万円~ |
5つ星ホテル | 5万円~ |
※2025年10月時点の情報を参考に作成
ツェルマットのような山岳リゾートでの宿泊なら、費用はさらに多めに見積もっておく必要があります。
宿泊にかかる費用を抑えたい場合は、ドミトリーやゲストハウスも検討しましょう。
また、航空券とホテルのセットプランで見てみるとお得に予約できることも多いので、併せてチェックしてみるのがおすすめです。
スイス旅行中の食事は、外食を中心とする場合は1日あたり15,000円~と考えておきましょう。
スイスは、外食代も高めで、テイクアウトやファーストフードでも1食15~25CHF(約2,800~4,700円)ほどが目安です。
レストランでのディナーでは、1食で1万円を超える場合も多くあります。
現地のスーパーやベーカリーを活用すると、食費にかかる費用を大幅に節約できます。現地での食体験として取り入れてみるのもよいでしょう。
スイス旅行中の観光費は、何を目的に旅行するかによって大きく差が出るものです。
街中の観光スポットを巡るのであれば、1日1万円程度が目安です。
スイスの主な観光スポットの入場料は下記のとおり。
観光スポット | 入場料 |
チューリッヒ美術館 | 24CHF(約4,500円) |
スイス国立博物館 | 13CHF(約2,400円) |
シヨン城 | 15CHF(約2,800円) |
アインシュタインハウス | 7CHF(約1,300円) |
マッターホルン博物館 | 12CHF(約2,250円) |
※2025年10月時点の情報を参考に作成
自然体験をメインとする場合は、現地のオプショナルツアーなら15,000円程度から参加できるものがあります。
航空券や宿泊、観光地への移動まで一括で予約できるツアーに参加することで大幅に費用を抑えられる場合もあるため、併せてチェックしてみるのもおすすめです。
現地でかかる交通費は、市内移動がメインであれば目安は1日2,000円~です。
スイス国内では交通網が発達しており、鉄道やバス、路面電車などの利用が便利です。
下記は、各交通機関の運賃目安です。
交通機関 | 運賃目安(割引なし) | 詳細 | |
スイス全域 | 列車
(SBB公式サイト) |
3CHF~(約560円~)
例 ・チューリッヒからベルン:53CHF(約9,800円) ・チューリッヒからジュネーブ:92CHF(約17,000円) |
スイス国内を中心に、イタリアやフランスなど周辺国への移動にも使える |
チューリッヒ | 電車・バス・トラム・フェリー
(ZVV公式サイト) |
2.8CHF~(約520円~) | チューリッヒ周辺の交通網 |
ジュネーブ | 電車・バス・トラム・ボート
(tpg公式サイト) |
2CHF~(約370円~) | ジュネーブ市内と近郊の交通網 |
移動距離が長くなる場合は、デイパスや指定時刻チケット、割引カードなどを利用すると費用を抑えられることがあります。
また、国内をお得に移動・観光するなら「スイストラベルパス」の利用もおすすめです。
スイス国内の主な交通機関を乗り放題で利用でき、美術館や博物館も無料で入場可能となります。
3日間のパスなら244CHF~(約45,630円 ※2025年10月時点の料金情報をもとに算出)あり、25歳未満ならユース割引で約30%の割引価格で購入できます。
ここまで紹介した費用以外にも、以下の費用も予算に入れておきましょう。
項目 | 費用目安(1人あたり) |
海外旅行保険 | 3泊5日:1,950円~
5泊7日:2,580円~ |
通信費(ポケットWiFiやeSIMなど) | 1日あたり500~1,500円 |
ショッピング・お土産 | 5,000円~ |
海外旅行保険や通信費、ショッピングやお土産代のほかに、2026年からはビザ関連の費用も見ておく必要があります。
日本国籍のパスポートでシェンゲン加盟国に渡航する場合、ETIAS(欧州渡航情報認証制度)の申請が必要になる予定です。
2025年10月時点の情報では、申請料は€20(約3,500円 ※1ユーロ=175円の場合)が予定されています。2026年以降の渡航では、必ず最新の情報を確認し、必要な手続きを進めるようにしてください。
スイス旅行で費用を抑えるなら、オフシーズンや、繁忙期の合間を狙うのがおすすめです。
スイスのオフシーズンは、11月中旬~3月下旬。
冬は航空券やホテル代が比較的安く、観光客も少なくなるため、ゆったり観光を楽しめます。
ただし、クリスマスと年末年始、2月のスキーシーズンのピークの時期は費用が高くなるので注意してください。
寒さが気になる場合は、ゴールデンウィークを避けた4月~5月中旬、または夏のピークを過ぎた9月中旬~10月がおすすめです。
観光のピークを過ぎるため、飛行機やホテルの料金が下がりやすい傾向があります。
スイス旅行では、航空券やホテル、交通費が費用の大部分を占めるため、事前の計画と早めの予約が重要です。
特に、現地の交通費は割引やトラベルパスの利用でお得になる場合も多いため、都市間移動が多い場合は、そうした情報もよくチェックしておきましょう。
また、海外旅行の準備で併せてチェックしたいのが、ワクチン接種に関する情報です。
ワクチンNaviでは、海外旅行で推奨されるワクチンに関する情報をまとめ、おすすめのクリニックを紹介しています。
費用面の把握と併せて健康面の対策も進め、安心して旅を楽しめるようにしましょう。
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