公開日:2025.10.09更新日:2025.10.09

タイ旅行の費用はいくら?2泊3日~1週間の相場と安い時期を解説


「タイに旅行するのに費用はどれぐらいかかるの?」「タイへの旅行費用が抑えられる時期は?」など、タイへの旅行を検討する際、費用について気になる方は多いでしょう。6~7時間のフライトで行けるタイには、寺院や遺跡など見どころが豊富にあります。ローカルグルメも安く楽しめて、短い滞在でも十分に楽しめるのがタイの魅力です。本記事では、そんなタイへの旅行にかかる費用目安を日数別・項目別に詳しく解説します。

この記事で、タイに安く旅行できる時期や、日本から持っていったほうがいい現金の目安についてもチェックして、あなたの旅行プランの参考にしてください。※本記事では、2025年9月時点のレートを参考に1バーツ=4.6円として日本円換算しています。

タイ旅行の日数別の費用目安は?

まずは、タイ旅行の日数別の費用目安を一覧で紹介します。

下記は、LCC(格安航空会社)や乗り継ぎ便を利用した場合も含めた費用の目安です。

旅行日数 1人あたりの費用目安
2泊3日 8万円~
3泊4日 9万円~
4泊5日 10万円~
1週間(7泊8日) 13万円~

ホテルのグレードや旅行の時期、利用する航空会社によっても費用は変わります。

以下でそれぞれの項目別に費用目安を解説します。

タイ旅行でかかる費用の内訳

航空券やホテル、観光費用や交通費など、タイ旅行でかかる費用をそれぞれ見ていきましょう。

航空券代

航空券代は発着地によって変わりますが、東京とバンコク間の直行便ならLCCは5万円~、フルサービスキャリアなら8万円~が目安です。

乗り継ぎ便の利用であれば、時期によっては3万円台の航空券も見つかります。

航空券代が上がりやすいのは、旅行のベストシーズンとされる11~2月、年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みです。

さらに、4月には水かけ祭りとして知られる「ソンクラーン」があるため、航空券の値段が上がりやすくなります。

航空券代を抑えるには、まず値段が上がりやすいハイシーズンを避け、時期の調整が難しい場合は、早めの予約で早割を活用するのが有効です。

宿泊代

宿泊代は、ホテルのグレードによっても異なりますが、目安は1泊5,000円~です。

ホテルのグレードごとの料金目安は下記のとおり。

ホテルタイプ 1泊あたりの料金目安(1部屋)
3つ星ホテル 5,000円~
4つ星ホテル 10,000円~
5つ星ホテル 20,000円~

中には3,000円ほどで宿泊できるホテルもありますが、ホステルのようにバス・トイレが共用ということもあるため、客室設備をよくチェックして選ぶようにしましょう。

食事代

食事でかかる費用の目安は、多めに見積もって1日3,000円程度です。

食事は屋台やフードコートなら40~60バーツ(約180~280円)が目安。レストランでの食事は200~300バーツ(約900~1,400円)が多いため、少し多めに見積もっておくと安心です。

食費を抑えるなら、屋台やフードコートを積極的に利用するのがおすすめですが、衛生管理がしっかりしていそうなところを選ぶよう気を付けましょう。

外務省の情報では、下痢症や食中毒が旅行者によく見られる疾患として挙げられています。

また、現地でかかりやすい病気として挙げられている「A型肝炎」や「腸チフス」は、加熱不十分な食事で感染することがあります。

現地では、生ものや十分に加熱されていない食品を避けるように注意しましょう。

【参考】タイ|外務省「世界の医療事情 タイ」

観光費

観光にかかる費用は、どこを見るかで変わりますが、1日あたり3,000円前後が目安です。

タイでは外国人観光客向けに拝観料が設定されている場所も多く、主な観光地の料金は下記のとおりです。

都市 観光地 拝観料

(外国人観光客向け料金)

バンコク ワット・プラ・ケオ

(エメラルド寺院)

500バーツ

(約2,300円)

バンコク ワット・ポー

(ねはん寺)

300バーツ

(約1,400円)

アユタヤ ワット・マハタート 80バーツ

(約370円)

チェンマイ ワット・プラタート・ドイ・ステープ 30バーツ

(約140円)

市場をはじめ、無料で楽しめる観光スポットも多く、うまく組み合わせれば、費用を抑えて現地観光を楽しめます。

現地交通費

現地でかかる交通費の目安は1日あたり1,000~2,000円ほどになるでしょう。

バンコクの主要交通機関と運賃は下記のとおりです。

運賃
BTS(高架鉄道) 15バーツ~(約70円~)

※1日乗り放題フリーパスは150バーツ(約700円)

MRT(地下鉄) 14バーツ~(約65円~)
バス 冷房付き:12バーツ(約55円~)

冷房なし:8バーツ(約35円~)

タクシー 初乗り料金:最初の1kmまで35バーツ(約160円)

※以降は1kmごとに5.5バーツ(約25円)課金

トゥクトゥク 50~200バーツ(約230~920円)程度

※交渉次第

※2025年9月時点の情報を参考に作成

交通費は、タクシーやトゥクトゥクの利用も考えて、少し多めに見積もっておくと安心です。

通信費

データ通信用のポケットWiFiやSIMカード、eSIMの利用では、1日800円程度を見積もっておくとよいでしょう。

データ容量や利用日数で料金は変わりますが、下記が料金の目安です。

接続方法 料金相場
海外用ポケットWiFi データ無制限:1,200円~/日
現地SIMカード 15GB 8日間 300バーツ~(約1,400円~)
eSIM データ無制限:600円~ / 日

ポケットWiFiは、2人以上で使う場合は、ほかの接続方法に比べて費用を抑えられる場合もあります。

バンコクであれば、ショッピングモール内のフリーWiFiが充実しており、うまく併用すると、少ないデータ容量でも十分にネットを使えるでしょう。

その他費用

ほかにも、海外旅行保険やお土産代も旅行にかかる費用です。

海外旅行保険については、クレジットカード付帯のものを使う方法もありますが、カバー内容を重視する場合は、保険会社への申込みがおすすめです。

1人あたりの料金目安は下記のようになります。

  • 2泊3日:850円~
  • 3泊4日:1,100円~
  • 4泊5日:1,350円~
  • 7泊8日:2,200円~

お土産についても、人により必要な額は異なりますが、目安は3,000円~。

ばらまき用のお土産なら、ビッグCやロータスなどのスーパーで、ドライマンゴーやタイらしいお菓子が安く手に入ります。

タイへの旅行費用を抑えるなら6~10月

タイには、乾季、暑季、雨季の3つの季節があり、雨季にあたる6~10月は旅行費用を安く抑えやすい時期です。

中でも、雨量がもっとも多くなる9~10月の航空券が安くなりやすく、費用をなるべく抑えたい場合はこの時期の旅行がおすすめです。

スコールが多い時期ですが、観光客が比較的少なく、混雑を避けて観光を楽しめます。

ホテルやツアーも安いプランが見つかりやすく、プール付きの部屋やヴィラを安く借りられることもあります。

費用とあわせて確認!タイ旅行に日本円はいくら持っていく?

タイでもクレジットカードが使えるところが増えていますが、屋台や小規模な飲食店などでは現金の準備が必要です。

1日あたり約1,000~1500バーツ程度(約4,500~7,000円)を目安に両替用の日本円を持っていくとよいでしょう。

タイではホテルやタクシーでチップを払うこともあるため、小額紙幣を多めに用意しておくとスムーズです。

タイ旅行の費用を把握して旅行準備を進めよう!

タイ旅行に必要な費用目安を項目ごとの解説も加えて紹介しました。

タイは物価が日本より安いため、費用を抑えやすい旅行先の一つですが、安心して楽しむには衛生面への注意も欠かせません。

A型肝炎や腸チフスのほかにも、日本脳炎や狂犬病といった感染症のリスクもゼロではないため、渡航前のワクチン接種がおすすめです。

詳しい感染症情報や接種可能なクリニックはワクチンNaviで確認できます。

費用と健康対策の両方を確認して、安心・安全にタイ旅行を楽しんでください。

この記事の監修者

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記事担当:ワクチンナビ編集部

「ワクチンNavi」 は渡航前に確認しておきたい感染症の情報や、旅行・渡航に役立つ豆知識など様々な情報を発信しております。

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